ジャンルに登山やアウトドアが無いのが不思議です。
本書は以前都民カレッジで著者がテキストとして使った本です。
山を楽しむ ユニーク登山術」石井光造著 東京新聞出版局 ’98年11月発行
著者は家業の日用雑貨問屋社長を経て山岳紀行家となった大変ユニークな方です。
昨今、中高年による登山が盛んになっていますが、100名山、200名山踏破と、高峰・名山に集中し、またひたすら山頂を目指す登山家が多くなっています。登山脇道の草花や山麓のたたずまい、山岳の歴史や文化に目を配るともっと楽しみが増えますよと勧めます。
5万の地形図で解説する、目的別の山々の説明は省力しますが、そのテーマと紹介されている山名だけでも書き出します。
○低い山の大展望 青森県茶臼山(894m)
○ぶなの原生林を行く 青森県高倉山(829m)
○手作り道標が楽しい山 神奈川・静岡県不老山(928m)
○小さな山で道探し 埼玉県横隈山(594m)
○道のない山を歩く 長野県二児山(2242m)
○知られざる高原でテント泊 長野県浦高原(1567m)
きりがないのでこの辺で。
テーマ別こだわりの山
○十二支 子 大鼠山(1585)岐阜県‥
○一等三角点ベストテン 1.赤石岳(3120)‥
○源流の山ベストテン(流域面積順) 大水上山 利根川‥
○西暦高度の山 2000 梅花皮岳 新潟・山形‥
○日付高度の山 101 高尾山 東京都
828 蒲生岳 福島県
1231 釈迦岳 大分県 365日分あります
その他、ピッタリ高度の山、近くに対になる山、男女の山
等など色々、こじ付けからユニークなものまで、まだまだ自分でテーマを決めれば独自のものを作れるとお思います。
また、歴史上の出来事をたどるるーと設定も面白いでしょう。例えば峠越で部隊や一揆の通過した道をたどるとか。
私もどちらかと言うと、表登山道は混んでいるので、裏道を探して上ることが好きなほうです。しかし最近は、平日でも低山徘徊しても混んでますね。大声で話しながら歩いているのにも閉口します。また、団体さんに道を譲っても挨拶がないのにもがっかりさせられます。
ネットでもいいですから、探して一読されると、大変楽しい本です。
(ただこの情報は、発行時点での情報ですから、必ず確認してください)