物の見え方について

2011年11月16日 | Uの部屋

小4の息子ゆうたろうが、道徳の時間に議長になったと言う。

「100%のみんながやりたがったからじゃんけんで決めたんだよ。」

「運が良かったね」と私。

「違うよ。相手の親指の形と動きを目力入れて見てたから勝ち進んだ。」

それじゃあまるでボクサーみたいだ。

ボクサーは鋭いパンチがスローモーションで見えると聞いた事がある。

学校の勉強はいまいちだが、生きていく力はあるようだ

私がジュエリーの世界に入って最初に身に着けた事は物の見方かもしれない。

高額商品などで非常に大きい物も稀にあるのだが、

(もちろん私の仕事ではなかった)大抵は場面が小さい

必然的に拡大鏡のお世話になる事も多い。

でもそれだけでは精密な作業はままならない。

まして小さい頃から不器用だった私に出来るはずがない

ではどうするか・・・頭の中で拡大するのです。

正確に言うと、頭の中で拡大する事が出来るようになったのです

例えば上から見て2センチほどの指輪を、

頭の中で20センチ位の巨大指輪にして作っていく。

必要ならば、作業箇所を頭の中でさらに拡大することも。

拡大した映像を頭に浮かべる事が出来るようになって、

不器用な私が精密な作品を作り、その嬉しさの積み重ねでここまできて

いるような感じがします。

「目で見ている映像は目で見た情報を脳に伝えて始めて、物が映像として認識されるんだって。」

というような事をあるテレビ番組を見たという息子が教えてくれました。

正確な情報、言い方ではないかもしれませんが

物を見るというのは、目の力だけでなく脳が相当量かかわっているという事なのでしょうか。

 

じゃんけん話しの後日談

おとなしい子のは見えたけど元気な子のは見えなかったそう

(スピードの違いですね)