小学校で今年もワークショップをしてきました。
一緒に講師を務めている、
元雑貨デザイナーの方が作ってきた見本。
さすがです~
取っ手にも装飾を施したのは斬新。
ありがたい事に希望者が多く、抽選になったそうです。
低学年の子にはお母さんが付き添いました。
最初に先日行って来た『ぼろ布展』の話をしました。
いかに昔の人が着物や服を大切に使い、
つぎはぎをしながらも色合わせや裁縫を楽しんで
いたかを伝えました。
そして、洋服にはさみを入れる前に心の中で、
「今までありがとう。これからもよろしくね。」
と唱えましょうと話しました。
軽く茶化され、言ったこちらの方が
恥ずかしくなってしまいましたが、
ちょっとふざけながらも
言葉に出していたので、印象に残ったようです。
何はともあれ良かった!!
最初は乗り気でなさそうだったボーイッシュな子の作品。
かなり悩んでいましたが、最後に着けた水玉が
活きています。個性的な作品に仕上がりました。
洋服、髪形この女の子の好みが
バッグに良く表現されていました。
統一感がありながら両面
しっかり変えて表現してあります。
「こういうものが作りたい。」「ああいうものも出来そう。」
とアイデアが浮かんできては教えに来てくれた
低学年の子は嬉しくなり過ぎてハイ状態に。
最後は飛び回ってしまいました。
嬉しかったのは、昨年来てくれた子が
3人ほど抽選を通りまた来てくれた事。
そのうちの一所懸命やっていた一人は
習い事の時間で呼びに来た学童の方に
きっぱり「これを続ける」
と宣言し黙々と仕上げて帰って行ったのでした。
昨年驚くような発想でびっくりさせられた子は
最後まで残って片づけを手伝ってくれる
頼もしい上級生になっていました。
今回のワークショップで感じたのは、
イラストや装飾があり過ぎて、
それらをそのまま活用、
独自の発想が生まれにくかった事。
(世界で1つのバッグに違いはありませんが)
『ぼろ布展』で見たアートのような着物や洋服は
無いからこそ知恵と工夫で生み出された1点物。
真の豊かさとは・・・考えさせられますね。
思い出の洋服を生かし、
世界で1つのバッグに作り変える体験から、
物の大切さ、作る事の楽しさを感じて
もらえたかな~と思っています