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(注)ソファの型紙(pdfファイル)をブラウザから印刷するときは印刷オプション「ページサイズに合わせる」をチェックすると3%くらい縮小印刷されてしまうようです。「ページサイズに合わせる」のチェックを外して印刷してください。
ワークショップ用ソファをキット化した「オビツ11サイズ二人掛けソファキット」を販売開始します。定番商品なので売切れたらあまり期間をおかずに補充します。
ワークショップとキットの比較表はこちらになります。
簡単に言うと、ワークショップでは作業時間が限られているので、事前にできることは全部準備して布を張るだけにしています。一方、通販キットでは時間も距離も制約がない代わりに、製作作業をほぼ最初から一貫して行います。両者はニーズに合わせて補完関係になるといいと思っています。
まずは製作マニュアル前後編(pdf)をご覧ください。
カートはこちらです。
GOOD SMILE DOLL SUMMIT で販売されるハルモニアのためのアンティーク風椅子の作り方を記録のために簡単にまとめました。
今回の椅子の特徴は従来のスタイロフォームの下地に布を木目込み細工の要領で差し込む方法に加えて、樹脂部品を組み合わせました。表現の幅を広げるためにはいつかは実現したいと思っていたのですが、なかなか実行に移す機会がなかったところ、今回のお話をいただいてちょうどよい機会だと挑戦してみました。
椅子の機能として必要なサイズは座面の高さ、幅、奥行、背板の高さ、幅、傾き、肘掛けの高さ間隔といったところです。実際にモデルを座らせて様子を見るために、スタイロフォームでモックを作りました。
装飾的な外観は仏師の目で見ればこのように見えます。
今度は三面図を描きます。これから作るそれぞれのパーツの基礎になる図面です。
まず樹脂部品をCADソフトで設計します。
3Dプリンタで出力したものの細部を仕上げて複製原型にします。
原型をシリコンで型取りしてウレタン樹脂で複製したものを塗装すれば樹脂部品は完成です。
次にスタイロフォームで下地を作ります。
スタイロフォームを切り型紙で挟んで熱線カッターで切り出し下地の形を起こしていく手法は、キットのソファと同じなのですが、今回はより複雑に7パーツをx,y,z方向または複数の方向の型紙を組み合わせて、接着後に更に細部を削って優美な曲面を実現しています。
型紙で切り取った状態がこちら。
各パーツ接着し、細部を削って形を調整し、布を挟む溝を切るための線を描き入れます(一部は型紙)。構造上弱いところは爪楊枝で補強して、座面の中にバランス調整のために重りを仕込みます(黄色い部分)。
これで下地が完成です。
下地の各区画にキルト芯を挟みながら布を差し込んでいく作業を行います。
これがキルト芯の型紙です。
そしてこちらは張る布の型紙です。
星形のパーツは飾りボタンの型紙です。
キルト芯を挟んで布を差し込んでいきます。
飾りボタンは前から差し込んで後ろで固定します。
最後に樹脂部品を組み付けて鋲(Tピン)を打ったら完成です。