「逢はなくもあやし」 坂東 眞砂子
後ろの解説に、奈良・橿原を訪ねる と書いてあったので読んでみようと買ってきました。
カバーに奈良女子大学卒業だって。だから、奈良のこと詳しいんだ。
~~~~~~~~
東京で同棲を始めて半年の恋人篤史が、2か月前「10日もしたら帰ってくるから、待ってろよ」と出かけたまま戻らない。
香乃はずっと待っていたが、何も分からないままで、調べた彼の実家である奈良県大石町を訪ねる。
そこで彼の母親から、彼は帰って来て数日で病気で亡くなって、もうすぐ49日だと知らされる。
彼女のことは全く知らない様子。
大石町は小さな町すべてが、重要伝統的建造物群という保存地区になっていて、古い街並みがそのまま残っている。
香乃は、この町に泊まり、なぜ篤史は死んだのか? 篤史は本当は何を考えていたのか?
一人で篤史との出会いからその後の二人のいろいろなことを考え答えをさがす。
町で知り合った考古学者、織田から、持統天皇の逸話を聞かされる。時代を超えて「待つ」ことの意味とは、、、。
篤史の本当の気持ちと病死の真実が明らかになった時、香乃は?
~~~~~~~~
香久山、畝傍山、耳成山と毎日眺めていたなつかしい山々。桜井、橿原、八木、畝傍駅と懐かしい地名。
天武天皇、持統天皇の時代へとさかのぼり、
今の大石町のおじいさんとおばあさんの若かりし頃の戦時中の恋物語などを交互に交えて語っています。
それぞれの時代の人々がそれぞれの相手を待っています。
死は逃れられないけれど、突然の相手の死で残された者の気持ちを考えるとたまりません。
私の小学生のころの心配は父親の死でした。
母を早くに亡くしているので、父親がいなくなれば私たち姉妹はどうなるのか 子供心に心配で仕方ありませんでした。
好きな人ができても、相手が死んでしまわないか心配でした。
お陰様で、父は孫、ひ孫の誕生、成長も見届けて83歳で亡くなりました。
久しぶりに、昔を思い出す作品でした。
ただ、香乃の立ち直り方が早い、相談に乗ってもらっていた篤史の友人 宇野遼一との新しい恋。
彼女の言葉、「篤史は死んだ、遼一は生きている。生きている者同士、手に手を取って生きていけばいい」
それでいいんだけど、切り替えが早い 「女は強し!」かな?
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ありがとうございます。
後ろの解説に、奈良・橿原を訪ねる と書いてあったので読んでみようと買ってきました。
カバーに奈良女子大学卒業だって。だから、奈良のこと詳しいんだ。
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東京で同棲を始めて半年の恋人篤史が、2か月前「10日もしたら帰ってくるから、待ってろよ」と出かけたまま戻らない。
香乃はずっと待っていたが、何も分からないままで、調べた彼の実家である奈良県大石町を訪ねる。
そこで彼の母親から、彼は帰って来て数日で病気で亡くなって、もうすぐ49日だと知らされる。
彼女のことは全く知らない様子。
大石町は小さな町すべてが、重要伝統的建造物群という保存地区になっていて、古い街並みがそのまま残っている。
香乃は、この町に泊まり、なぜ篤史は死んだのか? 篤史は本当は何を考えていたのか?
一人で篤史との出会いからその後の二人のいろいろなことを考え答えをさがす。
町で知り合った考古学者、織田から、持統天皇の逸話を聞かされる。時代を超えて「待つ」ことの意味とは、、、。
篤史の本当の気持ちと病死の真実が明らかになった時、香乃は?
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香久山、畝傍山、耳成山と毎日眺めていたなつかしい山々。桜井、橿原、八木、畝傍駅と懐かしい地名。
天武天皇、持統天皇の時代へとさかのぼり、
今の大石町のおじいさんとおばあさんの若かりし頃の戦時中の恋物語などを交互に交えて語っています。
それぞれの時代の人々がそれぞれの相手を待っています。
死は逃れられないけれど、突然の相手の死で残された者の気持ちを考えるとたまりません。
私の小学生のころの心配は父親の死でした。
母を早くに亡くしているので、父親がいなくなれば私たち姉妹はどうなるのか 子供心に心配で仕方ありませんでした。
好きな人ができても、相手が死んでしまわないか心配でした。
お陰様で、父は孫、ひ孫の誕生、成長も見届けて83歳で亡くなりました。
久しぶりに、昔を思い出す作品でした。
ただ、香乃の立ち直り方が早い、相談に乗ってもらっていた篤史の友人 宇野遼一との新しい恋。
彼女の言葉、「篤史は死んだ、遼一は生きている。生きている者同士、手に手を取って生きていけばいい」
それでいいんだけど、切り替えが早い 「女は強し!」かな?
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ありがとうございます。
そちらは台風は影響無かったですか?
こっちは特には有りません。まだまだ油断は出来ませんけど。
待っててと言われても、10日の約束だったんですよね。
私ならどうするでしょうねぇ。実家まで尋ねちゃうかな?行かないでしょうね。
女は強し。というのはいつも思いますけど(笑)
もとさん、お仕事お休みの時でよかったですね。
ところで、私だったら、そろそろ先のことを考え出した彼が、突然何も告げず帰ってこなくなったら
少しはあちこち彼の周りの方に聞いて、調べるでしょうけど、
何せ、一人では動けないもので、実家に行くのは難しいでしょうね。
ネタバレですが、彼は何度も海外に一人旅に行ってて、
彼女のためバリ島へ、インドネシアの民族衣装で花嫁衣装のサロンを注文しに行き
デング出血熱にかかり、実家に寄って亡くなっていたんです。
サロンが送られてきて分かったんですが、彼女は新しい恋人との結婚のため焼いてしまいます。
彼が幻で出てきて「待ってろよ」というのを「出てこないで!」と振り切ります。
強いでしょう。