映画 りりーのすべて

原作は世界初の性別適合手術を受けた人物
リリー・エルベを題材とした、デヴィッド・エバーショフの
小説「The Danish Girl」（2000年刊行）
史実からは脚色されており、結末等は実際とは異なるとか。

1926年デンマークで風景画家のアイナー・ヴェイナーは、
肖像画家の妻ゲルダに女性モデルの代役を依頼され、
自身の内面にある女性の存在を感じ取ってしまったのです。

それ以来リリーという女性として生活していく時間が増し、
心と体の不一致に悩むことになっていくのです。
当初は夫の様子に困惑し、元の生活を望むも妻も
次第に理解を深めていくこれぞ真の夫婦愛というべきか
人として尊敬すべき人だったからでしょうか。

医師に診察を受けるも精神障害と診断された時代、
理解ある医師に巡り合い、手術へと踏み切りますが…。

この作品はエディ・レッドメインとアリシア・ヴィキャンデルの
２人でなければ成し得なかったのではないかと思える作品です。

『博士と彼女のセオリー』でオスカー俳優になった
エディ・レッドメインの演技は彼だからこそと思いましたが、
今回もその繊細な演技ならではかと思います。
アリシア・ヴィキャンデルもこの作品でオスカー女優に。

身目麗しく演技力も備わった二人の演技に今後も注目です。
３月に封切られた映画ですが、見逃さないで良かったぁ。

監督：トム・フーパー
出演：エディ・レッドメイン、アリシア・ヴィキャンデル
2015年/アメリカ、イギリス、ドイツ

新所沢Lｅt'sシネパーク
（７月１日までの上映でした）

２０１６．６．３０