酔眼独語 

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ボストン爆弾事件、その後

2013-04-22 13:36:51 | 外交
 ボストンマラソン爆弾事件の捜査は、監視カメラ映像の公表をきっかけに一気に進展、チェチェン人兄弟による犯行と断定された。兄は射殺され、弟は多数の銃弾を受けて重傷とみられる。

 だが、これで一件落着とはならないだろう。二人が組織に属したり、誰かの指示を受けて犯行に及んだとは考えにくい。アメリカ社会から疎外されていると感じ、こういう社会をメチャクチャにしたいとの思いを募らせてあのような凶悪な行為に及んだのではないか。だとしたら、組織的なテロよりかえって始末が悪い。防御や犯行予測がほとんど不可能だからだ。

 射殺に歓声を上げ、身柄確保に「我々は勝利した」と叫ぶアメリカは、不気味でもある。

 チェチェン人でイスラム教徒、なんだかできすぎたシナリオの匂いがしなくもない。だが、凶悪犯だからといって黙秘権を認めないなどというのは、理解できない。アメリカの正義が、不平等で恣意的であることを自ら証明して見せてどうするのだろう。

 銃規制法案も通らなかったアメリカ。銃と爆弾の暴発に悩まされ続けるのは間違いない。


 ≪アメリカのボストンで起きたテロ事件で拘束された19歳の容疑者について、アメリカの複数のメディアは、捜査当局が事件の重大性を考慮し、死刑制度を採用していない地元の州の法律ではなく、最高刑に死刑がある連邦法を適用して立件する見通しだと伝えています。

今月15日、ボストンマラソンの会場で起きた爆破テロ事件では、3人が死亡、170人以上がけがをし、容疑者のチェチェン系の兄弟のうち、兄のタメルラン・ツァルナエフ容疑者(26)が警察との銃撃戦の末、死亡し、弟のジョハール容疑者(19)は大けがをして拘束され、病院で手当を受けています。
捜査当局は弟のジョハール容疑者の回復を待って本格的な取り調べを行うことにしています。
また、アメリカの複数のメディアによりますと、捜査当局は今回の事件について、12年前の同時多発テロ事件以来の重大な事件だとして、ジョハール容疑者を死刑制度を採用していない地元マサチューセッツ州の法律ではなく、最高刑が死刑である、連邦法の大量破壊兵器による殺人の罪で、立件する見通しだと伝えています。
一方、今回の事件で捜査当局は、通常の刑事事件で容疑者に対して告知する必要がある黙秘権について、ジョハール容疑者に対しては告知しない方針だということです。
捜査当局は、ジョハール容疑者が爆発物を隠し持つなど公共の安全を損ないかねない特別な容疑者だからだとしていますが、人権団体などからは批判が出ています≫=nhkニュースから=。

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