酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

「鈴木長官」は浮上できるか

2015-09-06 17:32:24 | スポーツ
 10月に発足するスポーツ庁の初代長官にソウル五輪金メダリストの鈴木大地が内定したという。

 《政府は4日、スポーツ庁の初代長官に水泳の五輪金メダリストで日本水泳連盟会長の鈴木大地氏(48)を起用する方針を固めた。
 複数の政府関係者が明らかにした。閣議了解など手続きを経て10月1日の同庁発足と同時に就任する。

 鈴木氏は、1988年のソウル五輪100メートル背泳ぎで、スタートから潜水を続ける「バサロ泳法」を武器に金メダルを獲得。引退後は順天堂大学教授を務めるとともに、2013年に日本水泳連盟の会長に就任した。20年東京五輪・パラリンピック組織委員会では、アスリート委員長を務めている》=5日付読売。

 スポーツ庁は5課2参事官120人体制で、長官は次官並みの待遇である。こういう組織のトップに40代の競技経験者が就任するのは一応歓迎すべきことだろう。だが、要はどこまで指導力、リーダーシップを発揮できるかである。

 大地氏は日本水泳連盟会長に就任した際も「異例の抜擢」と言われ、注目を浴びた。さわやか(そうな)容貌や歯切れの良い話しっぷりが好感を呼んでいるのだと思われる。なぜ大地氏かについては「森喜朗の覚えがめでたいから」とか「年寄りにウケがいいジジ殺し」「橋本聖子や山下泰裕がスキャンダルや競技団体の不祥事で沈んだため」などさまざま言われている。おそらくそれらの要素すべてが絡んでいるのだろう。

 スポーツ庁を実際に切り盛りするのは文科省から転出してくる官僚たちだ。新国立競技場建設で「無能」の名を欲しいままにした彼らが、日本のスポーツ行政を牛耳る。考えただけでもおぞましい話である。大地くんは彼らの掌で転がされることにならないか。もっとも、本人はそんなことは先刻承知に違いない。「バサロ長官」は浮上した先も考えているのだろう。

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