記憶に残したいこと

     忘れない為に....

「草笛物語」

2020-10-18 10:43:41 | book

葉室麟作品に魅かれたのは「蜩ノ記」を読んでからだった。

読んだのは2013年と遅い。

それから葉室作品を見つけると購入して読んでた。

「蜩ノ記」にシリーズがあることを知ったのは2019年「潮鳴り」を読んだ時だった。

「蜩ノ記」「潮鳴り」「春雷」「秋霜」「草笛物語」の全5巻。

「草笛物語」だけ探しても探しても見つからず読めていなかった。

今年になってやっと文庫本になって発行された。

「草笛物語」⇒(葉室麟作)

主人公は羽根藩の少年・赤座颯太(あかざそうた)。

颯太は江戸屋敷で世子・鍋千代の友として過ごしていたが、両親の他界で帰国して叔父の親友に託されていた。

やがて藩主となった鍋千代は吉通と名を変え国入りする。

吉通の命を受け、颯太は城に出仕する。

藩の家督を巡り、吉通と対立する御一門衆は陰謀を企てるのだが.....。

 

草笛とは、野に出て友を呼ぶ笛のこと。

草笛を聞いたら、友が呼んでいるゆえ駆けつけるとのこと。

 

時代小説。

羽根藩シリーズ・第5弾。

 

 

感想:「蜩ノ記」の16年後が描かれている。

   「蜩ノ記」の主人公であった戸田秋谷に関わりのあった人々が出てくる。

   戸田秋谷から教わったこと、秋谷なら...と随所に彼の生き様が問われる。

   主人公の颯太は勿論の事、吉通などの成長小説でもあった。

   「蜩ノ記」では涙が止まらなかったけど、これも涙なしでは読めなかったわ。

   一気徹夜読み。

   

コメント
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