アツミはソロの歌うたい。ソロはライブの時つらいものがある。なにがって？孤独です。そこにあるのはヒマと孤独と緊張のスクランブル交差点。
ライブはまず、入り時間にライブ会場へ行って、そこで少し時間を持て余しパート１、リハーサル、そしてまた時間を持て余しパート２、本番。そしてまた時間を持て余しパート３、清算、解散、場合によって打ち上げ。こんな流れなんだけど、この文章の通り持て余し時間が結構あって困る！パート１なんて対バンのみなさん初対面だとどうにもこうにもできない。なので弦張り替えたり、曲順表書いたり、書き終わっても書いてるフリしたり。
パート２ではたいがいみんなは腹ごしらえに出かける。アツミもそうです。でもね、ソロは一人で腹ごしらえなんです！！なのでそういった時はアツミは喫茶店とかマックでひたすら『頭文字D』もしくは『ブラックジャックによろしく』読むしかない！でも一人だと誰かとの楽しいご歓談もないのでひたすら緊張してくる。緊張しぃのアツミの心の緊張君はさらに活発活性化。ど～～～ん！『イニD』持つ手も冷や汗かいてくるし、100円マックのコーヒーの味も解らなくなるのだよ。その時は雨の中段ボールに入って鳴いている子犬の気持ちが心の底から解るのさ。そして膝カックン状態で会場に戻って楽屋でバンドの皆さん楽しげな会話の中、一人孤独に本番を待つ。優しい出演者の皆さん声をかけてくれます。しか～し、人見知りのアツミ、大して話を膨らます事も出来ずにさらに妙な雰囲気を作り出し、じ.えんど。ごめんなさい！アツミは友達作るの下手です！♪友達100人でっきるっかな～♪って作れるか！
そしてパート３。アツミはこの時は対バンの皆さんのライブを見ます。勉強になるし。この時が一番孤独でも気にならない。ここまでくればラストスパート。
そして清算、解散となる。打ち上げがある時は別にして、実は一番孤独なのは帰りの電車。クッタクタなんだけど、今日のライブの反省ってか、たいがいブルーになってる。そして疲れた肩にいつもより食い込むますよ、ギターケースが、ヤイリ君が。さぁ、想像しよう、そのアツミの後ろ姿を。人生に疲れた背中してますよ。赤の信号機もその時は青に見えそうです
…Fin…孤独を背負ってアツミサオリは今日も行く！
