忘れた頃にやってくる、ネタのない時の救世主。そう、それは名古屋の名鉄線で顔を見かければ男子大学生は逃げ出し、女子高生とお友達になり、電車内の秩序向上に向け日々努力した、涙なくしては語れないヒューマンストーリー、コラおじさんことアツミ父のお話。Diary1にて大好評を博し、今再びここにコラおじさんのお話が舞い降りた~~!今回はロマンチック篇。
そう、それはアツミ父が名古屋ではなく静岡の東海道本線でそのコラおじさんの力をいかんなく発揮していた頃のこと。いつも同じ電車の同じ車両に乗っていたアツミ父。その同じ車両にいつも乗ってくる一人の女子高生。他の女子高生の中でその子だけは今時の格好ではなく、清楚で静かにひっそりと電車に乗っていた。そんな女子高生をみて好感触のアツミ父。(決して怪しい感情ではない。(ことを祈る。byアツミ父の娘))
ある日、それは冬の寒い日、周りの女子高生達も自分ももちろんコートを羽織っていた。しかしその女の子はセーラー服のみ。コートもマフラーもなく、ちょっと気にかかったアツミ父。よく見るとその子のセーラー服の袖口はほつれ、それでもちゃんと糸で大事に繕われ大切に着ていた。父はその時その子が苦労をしているのではと悟った。
翌日その子は偶然アツミ父の前の席に座った。その日も寒い日だったがその子はマフラーもコートもなかった。寒いだろうし、女の子ならおしゃれもしたいだろう。アツミ父はその子の芯の強さに感動すら覚えた。本当に感心した。やがてアツミ父が降りる駅が近づいた。父は自分がしていたマフラーを外しその子に「おじさんが使ってたのだから気に入らないかもしれないけど良かったら使って。」と言ってびっくりしている彼女の首にそのマフラーを巻き、足早に電車を降りた。
さらに翌日、二人は再び同じ電車に乗り合わせた。女の子は父に「マフラーをいただいてしまっては申し訳ありませんからお返しします。」ときれいに畳まれた昨日のマフラーを差し出した。「いや、おじさんが使ったのだから新品じゃなくて嫌かもしれないけどもし良かったら使ってやって。嫌なら捨ててくれていいから。」と父が言うと、「そうですか。ありがとうございます。大事に使わせていただきます。」とその子は笑った。
どうでしたか?コラおじさんのお話。また次回いつになるかわかりませんがお楽しみに~!
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