その夜の侍。
いい映画でした。
主演は半沢直樹を演じた堺雅人。
街工場を苦労しながら経営する若社長です。最悪のチンピラである敵役には山田孝之。
妻を山田にひき逃げされ殺された、堺雅人の復讐劇を描いた作品です。
クライマックスの言葉にはゾクッときました。
山田を殺さずに堺はこう言います。
「あんたは、なんとなく生きてんだよ。なんとなく生きてんだよ…。初めから、あんたはこの物語には関係していなかった」
人の物語に参加、関係するには、それ相応の覚悟が入ります。
ですが、人生には、なんとなく、関係する人も数多くいるような気がします。ひき逃げは、いわば、その最悪形。
例えば人生。
例えば仕事。
例えばスポーツ。
なんとなく、が積み重なると余りいい結果は見込めない。
もちろん、常にパーフェクトに物事が進むことはありませんが…。
要は姿勢。心構え。
真摯に戦いに向き合うか。
なんとなく、戦いに向き合うか。
そして、人としっかり腹を割って関係する覚悟を持つ勇気があるか。
なんとなくではない関係に、いつも身を置いていたいなぁ。電車で、そんなことを考えています。
なんとなく…。ですが。