そうかん日誌 ~Du 11eme arrondissement de Paris

タイトルを「りょうかん日誌」から「そうかん日誌」に変更しました。

平成9年度入寮生来訪

2013-07-09 | Weblog

今日は、平成9年入寮の寮OB9人が全国から参集し、本寮法堂にて本尊上供を厳修し、坐禅堂にて短時間ながら全員坐禅をして行きました。平成9年といえば、今から16年前ということになりますが、長い時間をおいて九つもの懐かしい顔に接し、私もその頃に戻って若返ったような不思議な心持ちになりました。ほとんどの諸君は6年前に落成した新しい寮舎に足を踏み入れるのは初めてとのことで、旧寮舎の頃と引き比べて彼我の設備の違いに驚いていたようです。

 

平成9年の新入生といえば、私が本職を拝命してから3年目の入寮生で、昭和53、54年生まれにあたるので、現在全員30代半ばということになります。皆、それぞれになかなか立派な大人になりました。私が一番それを実感したのは、全員が坐禅する後ろ姿を眺めていた時でした。やはり現役の寮生達とは坐相が全然違うし、言葉にするのは難しいのですが、それぞれを包む気が落ち着いていて円満な感じがする。坐禅堂全体に「調和」、あるいは「平和」が感じられる。

 

現役の寮生たちの後ろ姿からは、必ずしも全員が能動的に坐禅をしている訳ではないせいもあるのでしょう、時として、なにかコントロールし難いもの、荒々しさのようなものを感じることがありますが、さすがに寮を出て諸方で修行を積んだ先輩たちの坐禅は違う。いつその性が身についたものか、皆、好んで坐っている。坐に徹している。今日は9人の諸君からそういった空気を感じとって、寮監として、彼らの宗侶としての成長の片鱗に触れ、大変嬉しく思ったことでした。平成9年入寮の皆さん、今日はありがとう。楽しいひとときを過ごさせてもらいました。

 

今頃(現在午後8時半)は、皆でどこかで盛り上がっているかな。

 

写真:前列向かって左から、岩垣俊道君、加藤司道君、小生、山本正乗君、佐藤昌光君。後列向かって左から、谷龍嗣君、星野敬之君、吉成大裕君、高橋玄光君、高橋浩紀君。

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