jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

忘れられない`Estate’のフォルティシモ ・・・・・・・・ IN MY OWN SWEET WAY / WOODY SHAW 

2017-08-04 | Portrait of Woody Shaw

 

WOODY SHAW / IN MY OWN SWEET WAY
IN + OUT RECORDS 70033-1

 Recorded live at Bazillus, Zurich, Switzerland on February 7, 1987 and live at Muhle Hunziken, Bern, Switzerland on February 8, 1987

 

パーソネルは、 
WOODY SHAW (tp) FRED HENKE (p) NEIL SWAINSON (bs) ALEX DEUTSCH (ds)
 
 
SIDE A
THE ORGAN GRINDER、IN YOUR OWN SWEET WAY、THE DRAGON
 
SIDE B
JUST A BALLAD FOR WOODY、SIPPIN' AT BELLS、ESTATE

 

生前、過小というより不当評価に近い扱いを受け続け、非業の死を遂げた際、一部のファンからはその死を惜しまれたものの、今ではそれも風化の一途を辿っているようだ。

そもそもショーのようなタイプは、わが国では一番、愛されても良いような気がするが、・・・・・、この国の偏ったジャズ・ジャーナリズム、ファン気質の犠牲者と言えるだろう。本国ではCBSコロンビアと契約できるほどなのに。あのモンクでさえ、小躍りして喜んだ位ですから。

このアルバムは亡くなった1989年、ドイツのレーベルからリリースされており、多分、追悼盤だったのだろう。

‛Live’となっているけれど、聴衆の僅かな反応から推測すると、フェスティバルのような大きな会場ではなく、スモールな場所での録音のようです。それともレコーディング・テクで極力抑えたのかも。

貴重な、所謂「TP・ワンホーン・カルテット」。

 

潤いに富んだ音色で、盟友、L・ヤングに捧げた‛The Organ Grinder’からスタートする深みのあるプレイは米国盤とは一味も二味も異なるショーの側面を浮かび上がらせている。

一曲だけ違う日、会場で収録されたラストの‵Estate’では、原曲の美しいメロディを損なうことなく、ffのワン・フレーズで一気に決めるショーに心を動かされない人はいないでしょう。この一曲を差し込むとは、製作者側は良く聴いていますね。

ショー、Best3の一枚。

自分では「TP・ワンホーン・カルテット」の東の正横綱が ‛THE RINGER / C・TOLLIVER’、本作が西の正横綱。 



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