WOODY SHAW / IN MY OWN SWEET WAY
IN + OUT RECORDS 70033-1
Recorded live at Bazillus, Zurich, Switzerland on February 7, 1987 and live at Muhle Hunziken, Bern, Switzerland on February 8, 1987
THE ORGAN GRINDER、IN YOUR OWN SWEET WAY、THE DRAGON
JUST A BALLAD FOR WOODY、SIPPIN' AT BELLS、ESTATE
生前、過小というより不当評価に近い扱いを受け続け、非業の死を遂げた際、一部のファンからはその死を惜しまれたものの、今ではそれも風化の一途を辿っているようだ。
そもそもショーのようなタイプは、わが国では一番、愛されても良いような気がするが、・・・・・、この国の偏ったジャズ・ジャーナリズム、ファン気質の犠牲者と言えるだろう。本国ではCBSコロンビアと契約できるほどなのに。あのモンクでさえ、小躍りして喜んだ位ですから。
このアルバムは亡くなった1989年、ドイツのレーベルからリリースされており、多分、追悼盤だったのだろう。
‛Live’となっているけれど、聴衆の僅かな反応から推測すると、フェスティバルのような大きな会場ではなく、スモールな場所での録音のようです。それともレコーディング・テクで極力抑えたのかも。
貴重な、所謂「TP・ワンホーン・カルテット」。
潤いに富んだ音色で、盟友、L・ヤングに捧げた‛The Organ Grinder’からスタートする深みのあるプレイは米国盤とは一味も二味も異なるショーの側面を浮かび上がらせている。
一曲だけ違う日、会場で収録されたラストの‵Estate’では、原曲の美しいメロディを損なうことなく、ffのワン・フレーズで一気に決めるショーに心を動かされない人はいないでしょう。この一曲を差し込むとは、製作者側は良く聴いていますね。
ショー、Best3の一枚。
自分では「TP・ワンホーン・カルテット」の東の正横綱が ‛THE RINGER / C・TOLLIVER’、本作が西の正横綱。
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