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畑にはテンニンギク、空き地にはハルシャギク。
今年もキク科のシベが面白い季節がやってきました(^^♪
テンニンギク
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Google Lens に名前を聞くと、まず「テンニンギク」を第1候補に挙げてきます。
「天人」とは仏教の用語で、
「欲界六天および色界諸天などに住む」生命体のことで、「容姿艷麗で頭には華鬘(けまん)をつけ、羽衣を着て飛行しながら、楽を奏し、天華(てんげ)を散らし、天香を薫じて仏をたたえ、瑞雲(ずいうん)とともに下界に下るという。」
(精選版 日本国語大辞典「天人」の解説より)
まぁ、俗にいう「天女」を想像すればいいでしょうか?
花が天女を思わせるように美しいということでしょうか?
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Google Lens が挙げた 2番目の候補は「 Gaillardia x grandiflora グランディフローラ」というものです。
グランディフローラの和名は「オオテンニンギク」となっています。
テンニンギクとオオテンニンギク(グランディフローラ)の違いは何でしょう?
簡単にいうと、テンニンギクが一年草、オオテンニンギクが宿根草ということらしいです。
また、オオテンニンギクとテンニンギクの交配種もよく栽培されていて、種苗会社のカタログでは、これらを「ガイラルディア」と呼んでいるようです。
ここでは 広義のテンニンギクということにしておきます。
テンニンギク「原産地は北アメリカで、日本へは明治時代の中期に渡来し、逸出したものが本州の近畿地方から九州にかけて野生化し、砂浜などに生えるキク科テンニンギク属の一年草です。」
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さて、キク科の花は頭状花序といって、たくさんの小花が蜜に集まって全体に大きな花を構成しています。
とくにキク亜科の花は 花序中心部の筒状花集団と外周の花びらのような舌状花の小花とで構成されています。
テンニンギクの仲間では中心部の筒状花はブラシのような花弁?の中からおしべが集まってできた雄しべ筒を成長させます。
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外周部の舌状花も同じで、ブラシのような花弁?の中から雄しべ筒を伸ばし、次のステップで雄しべ筒の中から雌しべを成長させます。
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雌しべが雄しべ筒の中から上に伸びるとき 雄しべ筒の中にある花粉を外へ押し出します。
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まず周辺部の舌状花が成熟し、つぎに筒状花の集団の外縁部から中心に向かって開花していくようです。
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一見自家受粉しているように見えますが、花粉を押し上げるときは雌しべはまだ成熟していなく、成熟して柱頭を展開するとき柱頭はYの字型の内側にあるので、外側の花粉は原則まとわりつきません。
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ハエが来ていました。
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吸蜜に夢中で、近づいても逃げません。
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チョウかハチのほうがもっと絵になるかもですけれど…
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ハエも寄ってみると、複眼が精巧なIC製品のようです。
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足の先に 花粉が付きました。
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ハルシャギク
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キク科キク亜科キンケイギク属(Coreopsis)。
ハルシャギクの「ハルシャ(波斯)」はペルシャのこと。
と分かれば、これはペルシャからシルクロードを渡ってきたのかな?
そう思いたくなりますが、実際は・・・
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「北アメリカ原産。古くから知られた園芸植物で、全国的に広く逸出、野生化している。」(日本帰化植物写真図鑑)
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「舌状花は8個内外、上半部が黄色、中心部が紫褐色のものが多い。」(同上)
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「筒状花は暗赤褐色で冠毛はなく、花床には鱗片がある。」(同上)
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舌状花(中心の筒状花の集団)は周縁部から順に中心に向かって咲いていきます。
小花はクレーターみたいな花被片に守られています。
中心はまだ開花してないので全体として外輪山を持つカルデラ火山のようです。
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雄しべ筒の中を伸びてきた雌しべは成熟するとひつじの角のように柱頭を展開します。
.
今年もキク科のシベが面白い季節がやってきました(^^♪
テンニンギク
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Google Lens に名前を聞くと、まず「テンニンギク」を第1候補に挙げてきます。
「天人」とは仏教の用語で、
「欲界六天および色界諸天などに住む」生命体のことで、「容姿艷麗で頭には華鬘(けまん)をつけ、羽衣を着て飛行しながら、楽を奏し、天華(てんげ)を散らし、天香を薫じて仏をたたえ、瑞雲(ずいうん)とともに下界に下るという。」
(精選版 日本国語大辞典「天人」の解説より)
まぁ、俗にいう「天女」を想像すればいいでしょうか?
花が天女を思わせるように美しいということでしょうか?
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Google Lens が挙げた 2番目の候補は「 Gaillardia x grandiflora グランディフローラ」というものです。
グランディフローラの和名は「オオテンニンギク」となっています。
テンニンギクとオオテンニンギク(グランディフローラ)の違いは何でしょう?
簡単にいうと、テンニンギクが一年草、オオテンニンギクが宿根草ということらしいです。
また、オオテンニンギクとテンニンギクの交配種もよく栽培されていて、種苗会社のカタログでは、これらを「ガイラルディア」と呼んでいるようです。
ここでは 広義のテンニンギクということにしておきます。
テンニンギク「原産地は北アメリカで、日本へは明治時代の中期に渡来し、逸出したものが本州の近畿地方から九州にかけて野生化し、砂浜などに生えるキク科テンニンギク属の一年草です。」
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さて、キク科の花は頭状花序といって、たくさんの小花が蜜に集まって全体に大きな花を構成しています。
とくにキク亜科の花は 花序中心部の筒状花集団と外周の花びらのような舌状花の小花とで構成されています。
テンニンギクの仲間では中心部の筒状花はブラシのような花弁?の中からおしべが集まってできた雄しべ筒を成長させます。
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外周部の舌状花も同じで、ブラシのような花弁?の中から雄しべ筒を伸ばし、次のステップで雄しべ筒の中から雌しべを成長させます。
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雌しべが雄しべ筒の中から上に伸びるとき 雄しべ筒の中にある花粉を外へ押し出します。
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まず周辺部の舌状花が成熟し、つぎに筒状花の集団の外縁部から中心に向かって開花していくようです。
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一見自家受粉しているように見えますが、花粉を押し上げるときは雌しべはまだ成熟していなく、成熟して柱頭を展開するとき柱頭はYの字型の内側にあるので、外側の花粉は原則まとわりつきません。
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ハエも寄ってみると、複眼が精巧なIC製品のようです。
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ハルシャギク
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キク科キク亜科キンケイギク属(Coreopsis)。
ハルシャギクの「ハルシャ(波斯)」はペルシャのこと。
と分かれば、これはペルシャからシルクロードを渡ってきたのかな?
そう思いたくなりますが、実際は・・・
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「北アメリカ原産。古くから知られた園芸植物で、全国的に広く逸出、野生化している。」(日本帰化植物写真図鑑)
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「舌状花は8個内外、上半部が黄色、中心部が紫褐色のものが多い。」(同上)
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「筒状花は暗赤褐色で冠毛はなく、花床には鱗片がある。」(同上)
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舌状花(中心の筒状花の集団)は周縁部から順に中心に向かって咲いていきます。
小花はクレーターみたいな花被片に守られています。
中心はまだ開花してないので全体として外輪山を持つカルデラ火山のようです。
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雄しべ筒の中を伸びてきた雌しべは成熟するとひつじの角のように柱頭を展開します。
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