京都市の寺で、8日、針をこんにゃくに刺して手芸の上達を願う「針供養」が営まれました。
京都市西京区の法輪寺では、本尊の「虚空蔵菩薩」が手芸や芸事の上達に御利益があるとされ、毎年12月と2月の2回、針供養が営まれます。
この寺の針供養は、1100年以上前に皇室で使われた針を供養したのが始まりとされ、8日は、和裁教室や裁縫学校の関係者など日ごろから針を使っている人たちおよそ500人が参列しました。
住職が読経する中、訪れた人たちは2枚重ねにして厚さがおよそ20センチもある大きなこんにゃくに長さおよそ30センチの糸を通した針を刺し、手芸の上達を願いました。
本堂の前には使わなくなった針を納める箱が置かれていて、持ち込まれた針は、供養されたあと境内の塚に入れられるということです。
東大阪市の和裁教室に通う31歳の女性は、「できたばかりの自作の着物を着てきました。今は教えてもらうばかりですが自分でお直しができるまでに上達したいです」と話していました。
NHK