2024/11/30 読売新聞オンライン
様々な作風の絵やスケッチが並ぶ会場（豊岡市で）
豊岡文化協会の会長などを務めた画家・成田 壽郎（としろう さん）（１９４９～２０２３年）の回顧展が、豊岡市出石町の市立美術館・伊藤清永記念館で開かれている。来年１月２１日まで。
成田さんは、大学で美学、芸術学を学び、卒業後は長く教員を務めた。定年後、本格的に絵画制作に取り組み、２０１０年の豊岡市展で特選になるなど入賞を重ねた。近年は各種文化団体の会長や同市教育委員を歴任。美術振興に尽力し、昨年４月に７３歳で亡くなった。
回顧展では、市展の入賞作品をはじめ、長年描きためたスケッチなど計約１８０点を前後期に分けて展示。抽象的な作品や写実的な人物画、風景画など多様なジャンルの絵が並ぶ。スケッチブックに残された言葉を抜粋したコーナーもあり、「きれいな絵 美しい絵 楽しい絵をかきたい」などと記されている。小西貢館長は「地元に成田壽郎という芸術家がいたことを知ってほしい」と話す。
一般５００円、高校・大学生３００円、中学生以下無料。毎週水曜と１２月１２、１３日（展示替え）、１２月２８日～１月４日は休館。問い合わせは同美術館（０７９６・５２・５４５６）へ。
