台湾最大の動物園で、ここ数か月間にパンダやセンザンコウなどの赤ちゃんが次々と生まれている。新型コロナウイルス感染症の影響で来園客が減少する中でのうれしいニュースだ。
台北市立動物園では今年の来園客数が減少しているが、園の関係者はベビーブームの真っただ中で大忙しだ。
今年に入ってからこの動物園では、タイワンカモシカ、ユーラシアカワウソ、ケープペンギン、コアラ、マーモセット、ボリビアリスザルなどの赤ちゃんが生まれている。
園の広報担当者エリック・ツァオ氏はAFPに対し、「欧州や東南アジアの動物園や水族館と連携した多くの国際プロジェクトで繁殖が成功し、今年は非常に幸運だ」と述べた。
COVID-19流行への台湾の対応は世界的に評価されており、台湾は流行による打撃をおおむね免れている。ツァオ氏によると、それでも来園客数はCOVID-19が原因で20~30%減少したという。
ベビーブームの中でも特に興奮をもたらしたのは、ジャイアントパンダ「円円(ユエンユエン)」にとって第2子となった雌の赤ちゃん「円宝(ユエンバオ)」だ。
中国政府は通常、他国に対してパンダの貸し出しのみを行っており、貸出先の国で生まれたパンダは中国に返還しなければならない。
しかし台北)当局によると、円円とそのパートナー「団団(トゥアントゥアン)」は中国からの贈り物としてやってきたため、子パンダも例外的に台湾に残れるという。(c)AFP/Amber WANG