京都市の西本願寺で、国宝の阿弥陀(あみだ)堂の修復が本格化するのを前に、17日、本尊の阿弥陀如来像が隣の御影堂(ごえいどう)に移されました。
京都市下京区にある西本願寺は、国宝の飛雲閣や唐門の修復作業を進めていて、阿弥陀堂でも本尊を安置する内陣で亀裂の入った柱やふすまなどの修復を本格化することにしています。
これに先立ち、17日は僧侶たちが台座を除く高さおよそ1メートルの本尊・阿弥陀如来像を御唐櫃(おんからびつ)と呼ばれる木製の箱に納めました。
雅楽の演奏が響き渡る厳かな雰囲気の中、僧侶たちは箱を丁寧に持ち上げて渡り廊下を通り、本尊を隣の御影堂に安置しました。
阿弥陀堂は来年2月末まで全面的に封鎖される予定で、その後、一般の人も入れるようにはなりますが、修復がすべて終わるのは、およそ3年後の2022年の3月になる見通しだということです。
【NHK 2018年12月17日】