12月14日 日テレニュース
和歌山県にあるロケットの発射場から、東京のベンチャー企業が開発した小型ロケット「カイロス2号機」が14日午前、打ち上げられる予定でしたが、上空の強い風の影響で打ち上げは延期されました。
企業は15日午前11時に改めて打ち上げたいとしています。
東京のベンチャー企業「スペースワン」は、和歌山県串本町の発射場から24日午前11時に小型ロケット「カイロス2号機」を打ち上げる予定でしたが、直前に中止されました。
企業は午後、記者会見を開き、その理由について、発射場の上空10キロ以上で風が強く、打ち上げには適さないと判断したと説明しました。
機体や発射場の状態に問題はないということで、企業は15日午前11時に改めて打ち上げたいとしています。
今回の2号機には5つの小型衛星が搭載されていて、打ち上げから50分余りあとに高度500キロ付近で衛星を切り離し、予定の軌道に投入する計画です。
初号機はことし3月、打ち上げの直後に爆発し、失敗していて、企業は対策を講じた上で2号機の打ち上げに臨んでいます。
衛星の軌道への投入が成功すれば、民間企業単独の打ち上げとしては国内で初めてとなるため、注目されています。
会見の中で企業の阿部耕三 執行役員は、「全社を挙げて全力で準備に臨んでいて、天候の条件が満たされればあす、打ち上げを実施したい」と述べました。