12月12日 首都圏NHKNEWSWEB
10日の夜、東京・千代田区にある気象庁の旧庁舎に侵入し、銅線ケーブルを盗もうとしたとしてベトナム人の容疑者2人が逮捕されました。
逮捕されたのは、いずれもベトナム国籍で住居、職業不詳のレーフービン容疑者(25)と、グエンクイビン容疑者(31)です。
警視庁によりますと、10日午後9時ごろ、千代田区大手町にある気象庁の旧庁舎の建物に侵入した疑いと、建物から銅線ケーブルを盗もうとした疑いがもたれています。
今月4日、警備員が建物の入り口のガラスが割れているのに気づき、警察に通報したところ、建物内に、切断された銅線が集められているのが見つかりました。
犯人が銅線を回収しに来る可能性があるとみて警察官が警戒していたところ2人が現れ、その場で逮捕したということです。
調べに対し、レー容疑者は「SNSで1回で10万円の報酬がもらえるという情報があった」などと容疑を認め、グエン容疑者は「寝るために入っただけで、悪いことはしていない」などと容疑を否認しているということです。
警視庁はほかに指示役がいるとみて、詳しい経緯などを調べています。
気象庁は4年前に大手町から港区虎ノ門に庁舎が移転し、旧庁舎の建物は来年、解体が予定されているということです。