関西有数の初詣先として、例年、多くの人が訪れる京都の伏見稲荷大社は、新型コロナウイルスの感染防止対策のため、来年の三が日は露店の出店を取りやめることになりました。
商売繁盛の神様として知られる京都市伏見区の伏見稲荷大社には、例年、正月三が日に多くの人が初詣に訪れ、参道沿いには20から30ほどの露店が並びます。
伏見稲荷大社によりますと、来年の正月三が日については、ことし夏ごろから新型コロナウイルスの感染防止対策の検討を進め、先月、露店をまとめる組合と協議をした結果、露店の出店は中止することを決めたということです。
また、来年の元日は午後9時まで、2日と3日は午前6時半から午後9時までと、拝観時間を例年より短縮する予定だということです。
また、参拝にあたって境内の混雑具合を事前に把握してもらえるよう、インターネットでの中継動画の配信も検討しています。
伏見稲荷大社は、「マスクを着用し、体調管理を徹底していただくほかにも、前後左右との間隔を空けて参拝していただくよう呼びかけていきたい」と話しています。
【新年の露店を中止する神社】
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、正月三が日に露店の出店を取りやめたのは、京都市西京区の松尾大社と京都市左京区の下鴨神社です。
また、京都市上京区の北野天満宮は、感染状況を踏まえたうえで、今月中旬をめどに判断したいとしています。
京都市左京区の平安神宮、京都市東山区の八坂神社、八幡市の石清水八幡宮では、例年どおり出店を行うということです。
NHK