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中国船を最前線で監視 海巡署巡視船に記者が乗船 過酷な任務目の当たりに/台湾

2024年12月14日 | 台湾ニュース

2024/12/13 中央社臺灣

中国海警船の監視に当たる巡視船「八里艦」の乗組員

中国軍と同海警局が9日から台湾海峡周辺に多数の艦船を展開する中、中央社記者は12日、海洋委員会海巡署(海上保安庁)の巡視船に乗船し、同署の海上での監視任務に立ち会った。公海で確認した海警局の船からの距離は最も近い時でわずか1カイリ(1852メートル)。巡視船乗組員の任務中の厳粛な雰囲気と過酷さを肌で感じた。

国防部(国防省)によれば、中国人民解放軍は9日から11日まで、航空機の進入を制限する「空域保留区」を浙江省や福建省の東側の空域に7カ所設定した。11日午前6時までの48時間に台湾海峡周辺で活動しているのが確認された中国の軍用機は延べ100機、軍艦・公船は同40隻に上った。13日午前6時までの48時間にも中国の軍用機同46機、軍艦・公船同39隻が確認された。

中央社記者3人は12日朝、北部・基隆市の基隆港から海巡署の国産600トン級巡視船「八里艦」に乗り込み、同署の任務に同行した。乗船すると、乗組員が船首のロケット弾システムから防水カバーを外しているのが見えた。現場指揮官からの指令を受けて船は出港。海上予報によると、この日の台湾東部海域の海上風速は10.8~17.1メートル、瞬間最大風速は20.8~24.4メートル、波の高さは3メートルに達するという。

出港後、船は北東に進んでから南に向きを変え、東部・花蓮の方向に進んだ。高さ3メートル、ビルの2階部分に届くほどの高波を前に、記者3人は大海原の威力を感じ始めた。頭痛や胃のけいれんが現れ、朝食を次々と太平洋に「戻し」た。まだ海警船を見ていない段階ですでにふらふらで、顔は真っ青だった。一方、乗組員は波のリズムを把握しているようで、顔色一つ変えず、落ち着いて自身の持ち場を守っていた。

今回の任務を指揮する同署の謝慶欽副署長によると、同署は6日、中国海警局の船9隻が台湾南西と南東の海域を航行しているのを確認した。12日朝には台湾東部海域にまで移動しており、北に航行して中国大陸に戻るのだろうとの見方を謝氏は示した。

 

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