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新大久保駅で亡くなった李さんの両親の映画上映

2019年05月24日 | 朝鮮半島/韓国・北朝鮮

 



’13年、両親が埼玉県の小学校で公開授業に参加した際の写真
(左から二人目のご主人と三人目奥様)





映画『かけはし』
李盛大(イ・ソンデ)さん、辛潤賛( シン・ユンチャン)さん





故 李秀賢さん



東京都新宿区のJR新大久保駅で18年前、線路に落ちた人を助けようとして電車にはねられて亡くなった韓国人留学生李秀賢(イスヒョン)さん(当時26)。その遺志を継ぎ、日韓の交流に尽力する両親の活動を記録した映画「かけはし」の上映会が26日、八王子市で開かれる。

 李さんは「日韓のかけ橋になりたい」と2000年に来日し、日本語学校で学んでいた。事故に遭ったのは翌年1月だった。今年3月に80歳で亡くなった父の李盛大(イソンデ)さん、母の辛潤賛(シンユンチャン)さん(68)は毎年のように命日に来日し、現場を訪ねて息子の死を悼んだ。両親は寄せられた見舞金を日本語学校で学ぶアジアの留学生のために寄付し、エルエスエイチアジア奨学会が奨学金を支給している。

 映画の製作会社「ミューズの里」(町田市)は、両親をはじめ、関係者のインタビューや奨学会の留学生支援活動、両国の若者たちの交流などを記録し、17年に95分のドキュメンタリーにまとめた。統括プロデューサーの中村里美さん(55)は「盛大さんの急逝はいまだに信じられないが、映画を通して、秀賢さんの志を忘れなかった両親の気持ちを知ってほしい」と話す。今年、全国での上映を目指し、来月25日には初めて韓国で上映する。


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