車内の消毒に当たる台湾高速鉄道の職員
(台北中央社)台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)は21日から、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、指定席の座席の間隔を横、前後共に空けて販売する措置を開始した。システム上で窓側の座席を優先的に割り当て、前後も2~3列の間隔をとる。林佳龍交通部長(交通相)が22日、フェイスブックで明らかにした。
高鉄は新型コロナ対策として、駅構内や車内の消毒強化、全駅での赤外線サーモグラフィーによる検温、車内の飲食販売停止、車内での飲食禁止、マスク着用義務付けなどを順次実施してきた。指定席予約に関しては、窓側の座席を優先的に手配する方式をすでに採用していたが、新たに前後の間隔も空けることで、利用者の安心感を高める。
高鉄によれば、まずは窓側、次に通路側という順に座席を埋め、前後の列はビジネス車両で2列、普通車両で3列空ける。この規則に従って座席を順次割り当てていき、オフピーク時のさらなる乗客分散を図る。
林部長は、間隔を空けた座席の割り当ては政府が呼び掛ける「社会的距離」措置を補うものに過ぎないとし、飲食をしないことやマスク着用こそが最も重要な自己防衛策だとして規定の順守を呼び掛けた。