司会者の紹介アナウンスが終わり、1曲目「母に贈るうた」(高橋晴美 作詞・作曲)
星が、雪が空から舞い降りてくるような美しいピアノの伴奏から、歌が始まる。
初めはユニゾン。
今、私の人生を 振り返ってみれば…
ふわりと、やさしく美しい歌声。飲みかけていたお茶を持つ手が止まり、思わず歌に聞き入る。
いつも自分を励まし、支え、祈ってくれた母。自分の人生と歌詞がだぶり、思わずこみ上げてくるものが…。
仲間たちも、皆しんと聞き入り、目頭を押さえている。
ラスト、 祈り…こ・め・て
メゾとアルトの声が消え、ソプラノの細くかすかな声も消え、ピアノの音が消え、会場に静寂が訪れる。
しわぶきひとつ聞こえない。みんな、聞き入っていたのだ。
涙があふれてきた。
こんなことは初めて。
失敗したと思っていたのに。
ラストのハモリが、前日のリハまで決まらなくて、先生が悩んでいたのに。うまくいったんだ。
奇跡
なかなか暗譜できなくて、やっと前日のリハのとき譜面が取れた、そんな状態だったから、感情を込めるところまでなかなかいかなくて不安だった。
だから、緊張で口はからから。
唇は歯茎に張り付くし、声が出なくてあせりまくっていたのだ。
それなのに、こんなに綺麗に歌えていたなんて。
続いて「ジュエリータイム」(高橋晴美 作詞・作曲)
これは去年も歌ったし、幾分気持ちも軽い。
ひたすら明るく軽快な歌。
とにかく、目いっぱいの笑顔で歌うことのみ心がける。
歌い終わる。
鳴り止まない拍手。拍手。
私たちも拍手。
やったぁ。大成功じゃん
なんて素敵な仲間たち。
前日まで、今年はいったいどうなるんだろうと不安を抱えていたのが嘘のようだ。
毎年思う。この底力はいったい何なんだろう。
私も、何度「やっぱりやめればよかったかな。」との思いがかすめたが、諦めないでよかった。
これだから、コーラスはやめられないのだ。
さあ、今度は、初コンクール出場を目指してがんばるぞ
星が、雪が空から舞い降りてくるような美しいピアノの伴奏から、歌が始まる。
初めはユニゾン。
今、私の人生を 振り返ってみれば…
ふわりと、やさしく美しい歌声。飲みかけていたお茶を持つ手が止まり、思わず歌に聞き入る。
いつも自分を励まし、支え、祈ってくれた母。自分の人生と歌詞がだぶり、思わずこみ上げてくるものが…。
仲間たちも、皆しんと聞き入り、目頭を押さえている。
ラスト、 祈り…こ・め・て
メゾとアルトの声が消え、ソプラノの細くかすかな声も消え、ピアノの音が消え、会場に静寂が訪れる。
しわぶきひとつ聞こえない。みんな、聞き入っていたのだ。
涙があふれてきた。
こんなことは初めて。
失敗したと思っていたのに。
ラストのハモリが、前日のリハまで決まらなくて、先生が悩んでいたのに。うまくいったんだ。
奇跡
なかなか暗譜できなくて、やっと前日のリハのとき譜面が取れた、そんな状態だったから、感情を込めるところまでなかなかいかなくて不安だった。
だから、緊張で口はからから。
唇は歯茎に張り付くし、声が出なくてあせりまくっていたのだ。
それなのに、こんなに綺麗に歌えていたなんて。
続いて「ジュエリータイム」(高橋晴美 作詞・作曲)
これは去年も歌ったし、幾分気持ちも軽い。
ひたすら明るく軽快な歌。
とにかく、目いっぱいの笑顔で歌うことのみ心がける。
歌い終わる。
鳴り止まない拍手。拍手。
私たちも拍手。
やったぁ。大成功じゃん
なんて素敵な仲間たち。
前日まで、今年はいったいどうなるんだろうと不安を抱えていたのが嘘のようだ。
毎年思う。この底力はいったい何なんだろう。
私も、何度「やっぱりやめればよかったかな。」との思いがかすめたが、諦めないでよかった。
これだから、コーラスはやめられないのだ。
さあ、今度は、初コンクール出場を目指してがんばるぞ