七海ひろきさん(もう、かいちゃんと呼ぼう)、たくさん作詞もされてるんですね。
この“花に嵐”もかいちゃんの作詞。
使われている言葉が少し文語的な香りがするのと、
どこかで聞いたような気がして、
詩の内容から“在原業平?”と想像したんですが
違いました。
調べてみると、
“月に叢雲(むらくも)花に嵐”というこれ自体が
結構古くから「良い出来事には邪魔が入るもの」
という諺として使われているようですね。
そして、
井伏鱒二が訳した漢詩の文の中に
“ はなにあらしのたとえもあるぞ
「さよなら」だけが人生だ”
というくだりがあって、
名訳として有名なんですね。
かいちゃんは、ちゃんとそう言ったことを知っていて
詩の中に取り込んでいる。
すごいな、よく勉強してる。
高校生(進学校で優等生だったらしいですね)の時
古文とか得意だったのかな。
和歌で言えば“本歌取り”になるんでしょうか。
元の漢詩が「出会いと別れ」「一期一会」を
テーマとしているようです。
それにしても、
“朝焼けのパラダイス”とか
“背徳の中で味わう甘美”とか
やっぱり業平を連想してしまう。
かいちゃんは、どんなイメージで作詞したんだろう?