ぞうすうは増嵩、げんすうは減数と書く。
増嵩の対語は減嵩かと思ったが、違うらしい。
嵩、かさは積みあがって増えていくので、減っていくとかさではなくなるのだろうか。
減るのは数で、かさは縮むものか。
PDFというファイルは、アドビ社が開発した、相手のコンピュータの機種や環境を選り好みせず、文字も画像も送り届けることができる便利なファイル形式だが、何でも入るとなると、用もない飾りや着色などでデータの量をどんどん増やしてしまう。
3日の旅行に1週間分の着替えを詰め込んでも、それをむだと思わないのと似ている。
ファイルを送るほうは気づかないが、重いファイルは受け取ったほうが大変迷惑で、役所で作ったこれを見なさいという文書ファイルには、この種のものが多い。
先日、PDFで文書を送るから読んでほしいとメールが来た。
しばらく待ったが受信トレイに届かない。
私が使っている迷惑メール撃退システムには"junk"フォルダーが作られているので、潜りこんでいないかと点検したが、そこにはなかった。
来ないがどうしたと聞くと、ちょっとファイルが大きいのでと言う。
大きさを聞くと5メガを超えていると言う。これはちょっとどころではない。
この迷惑メール撃退システムは、添付ファイルの大きさが最大でも 5120KB を超えると通過お断りということになっている。
普通の改札口を通れないような体格では別の出入り口を通してもらうしかない。
Webから直接読み取るルートでファイルを受け取り、調べてみると確かに 5120KB を超えている。
ページ数はたいしたことがないのに不思議だ。
むかし CAD で図面を作っていたとき、複合図形を集めて作ったファイルが、むやみに重いファイルになったことを思い出した。
つぎはぎだらけの継ぎ目のところに、出来上がりの図には無関係の下縫いのようなところがたくさんできて、それを整理すればさっぱりと軽くなることがあった。
このPDFも何とかなるのではないかと方法を探してみると、NXPowerLite というプログラムが見つかった。
http://www.nxpowerlite.jp/
体験版を使わせてもらって早速実験、結果は何と28%に減量、"の減量"ではなく"に減量"である。
ものすごい贅肉、贅水、贅気が漲っていたのだ。
ファイルを送るときは、重さを確かめてから送るように心がけたいものである。
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