あの日の桜木町

佐藤さん・松と別れて。
撮影の衣装を着替える暇も無く、
横浜へ。

しばらく会えてなかった友人と合流し、
ライブまで時間があったので、
小雨のパラつく中華街を、
近況報告し合いながら歩いて、
迷いに迷って、
やっと決めた店で。
久しぶりの中華の味を
すっかり忘れるくらい、
色々話は長くなった。

ずいぶんと、
出逢ってから遠くまで来てしまったなぁと思った。
無邪気に笑って、
今日これから向かうPHONESのライブを、
一緒に観た２年半前の自分たちが、
とても幼く感じる。
でも幸せだったと思う。
男と女って、何でしょう？
なんて疑問で今更苦しむのは、
大人になったんだか、
まだ子供なんだか、
ちょっと判らなくて苦しくなった。
きっと正解は無いのだ。
どっちの答えを出しても、
正解は一生判んないよ。
この前読んだばっかりの
『重力ピエロ』を思い出した。
私が泣いてる場合じゃないのに。
一人苦しんで、乗り越えようと、
頑張ってる友人の話に胸が詰まった。


そんな後に。
横浜でのライブはいつぶりでしょ？
PHONES＠Club Lizard yokohama
『横浜といえば？』
の問いかけに、浮かぶ答えは一つ。
『桜木町、ストリートライブ』
正解。
PHONESと出逢った場所。
『夕日の方』
『The sun』
ぶわーっと、あの時の桜木町、
夜の匂いまで思い出せるみたいだった。
でも、歌声はきっとあの時より、
何倍も力強く深くなってるのだ。
久々に観れて良かったと、
友人も心底思ってくれて、
笑顔が見れたので良しとする。
音楽の力は凄いのだ。
今日も助けられました。