真実を語る人々を中傷して、自らの犯罪を隠すシオニスト・イスラエル
2016年5月11日
Paul Craig Roberts
数年前、二人の著名なアメリカ人学者が『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策』という本を書いた。
アメリカ政府とマスコミイスラエルの友人である建設的批判者を沈黙させてしまうので、アメリカやイスラエルにとってためになるというより、遥かに害をおよぼす強力な力を、イスラエル・ロビーが持っていることを極めて控えめに本は主張している。二人の学者は、イスラエル・ロビーによって、ホロコーストの再来を擁護していると、悪魔化された。
イスラエル・ロビーは、イスラエルを攻撃するナチス全員には抵抗できない哀れなかよわきものをふりをしている。一方、アメリカ議会は、全員一致で、イスラエル・ロビーに手渡された、とんでもない決議を可決している。
シンシア・マッキニーを含む多数の元アメリカ上院議員や、下院議員が、イスラエル政府が、アメリカ戦艦リバティ号を沈没させようとして、多数のアメリカ人乗員が死亡し、負傷した事件などの、イスラエル政府の行為を批判したかどで、イスラエル・ロビーによって議員の座を追われたと公式に語っている。
アメリカ海軍を擁護するのではなく、臆病なアメリカ政府はイスラエルが恐ろしいあまりに、アメリカ大統領や提督は調査もおこなえず、上院議員ジョン・マケインの父親が押っ取り刀でイスラエル擁護にかけつけ、事件を隠蔽した。
隠蔽が実にうまく行ったので、アメリカ海軍艦船が、イスラエルの飛行機と、魚雷艇攻撃によって破壊され、アメリカ政府が抗議さえしなかったことを知るアメリカ国民はごくわずかだ。本当だ!アメリカは“超大国”なのに、臆病な政府はイスラエルに対してさえ立ち上がれないのだろうか?
軽率さと、不当な傲慢さから、ロシアや中国軍と対決する羽目になった場合、アメリカ政府のこうした女々しい連中に一体何がおきると皆様はお考えだろう?
アフガニスタンでの15年の無意味な紛争の後、アメリカが、数千人の軽武装戦士に打ち負かされ、間抜けのジョージ・W・ブッシュの“任務完了”宣言は、今や任務完了には、超大国ロシアによる介入が必要なのも全く不思議なことではない。
アメリカ政府内部の愚か者連中が作り出した中東におけるテロを終わらせられるのはロシアだけだ。五つ星将軍のアイゼンハワー大統領が、70年前に我々に警告した軍産複合体に儲けさせるため、アメリカ納税者のお金を垂れ流すべくアメリカ政府の低級な阿呆連中が支援するテロを。
アメリカ国民は実に無能なため、大半がネオコン・プロパガンダの産物である“テロリスト”を恐れ、現場を立ち去り、家に帰り、ベッドの下に隠れているべきだ。
だが“強力なアメリカ”をおそれさせ、取り乱させるには、プロパガンダ発明、偽旗事件さえあれば十分なのだ。
イスラエルによるパレスチナ人の処遇が、シャーマンやシェリダンの下での北軍のアメリカ平原インディアンの扱いに似ているのに気がついて、私は“反ユダヤ主義者”になった。大規模虐殺だ。
あるイスラエル高官が、アメリカ合州国政府が、アメリカ先住民にしたことを、イスラエルが、パレスチナ人にしていると、私がなぜ批判するのか批判をするのかと書いてきた。言い換えれば、ホロコーストの苦難をあじわったとされる欧米世界とイスラエルは、一世紀や、二世紀では、何の道徳的進歩がなくともかまわないというわけだ。19世紀に、北軍の戦犯連中がdidアメリカ平原インディアンにしたことは何であれ、21世紀に、イスラエルが、パレスチナ人にしても、全くかまわないのだ。
道徳の進歩を信じる人々は、もはやこれまでだ。
シオニスト・イスラエル政府に対するあらゆる正当な批判が、反ユダヤ主義者と宣言されてしまうので“反ユダヤ主義者”という言葉は、棘を失ってしまった。この武器は利用されすぎ、誤用されすぎたあまり、効果がなくなってしまった。実際、イスラエル・ロビーによって“反ユダヤ主義者”と呼ばれることは、高い道徳意識の持ち主だと呼ばれることに等しいのだ。
現在、イスラエル・ロビーは、パレスチナ人大量虐殺に対するイスラエル制裁のとりくみである、ボイコット・出資引き上げ・経済制裁 (BDS)キャンペーンに関わっているあらゆる人々を破壊しようと活動している。人気ミュージシャンのロジャー・ウォーターズは、この運動を支持している数少ない勇気ある人々の一人だ。
ベトナム戦争や南アフリカのアパルトヘイトに反対した仲間の多くは“イスラエル”元アメリカ大統領のジミー・カーターが、イスラエル・アパルトヘイトと呼んだものに抗議するのを死ぬほど怖がっていると、ウォーターズは言う。
共和党員や、保守派や、イスラエル・ロビーは誠実に語るジミー・カーターが嫌いだが、私はそれゆえ彼を尊敬する。
パレスチナ人は、彼らの国を盗み取られてしまったことに疑いの余地はない。今や、彼等は、19世紀、アメリカの、先住インディアン同様、ゲットー居留地に閉じ込められている。これは単純な事実だ。ところが、事実を述べる人は誰であれ、イスラエル・ロビーによって、ユダヤ人全員を殺害したがっている反ユダヤ主義者だと宣言されてしまう。
言い換えれば、大量虐殺を行っているのは、シオニスト・イスラエルなのだが、もし、ある人物がその事実を述べると、その人物は、イスラエルがパレスチナ人にしていることをユダヤ人にしたがっているとして非難される。
イスラエルは、“世界唯一の超大国”政府の全くの臆病さと、イスラエルが大半を支配するアメリカ・マスコミとエンタテインメント業界のおかげで、プロパガンダと恫喝という、このむき出しの権力行使をやりおおせている。
だがロジャー・ウォーターズは違う。
パレスチナ人のために立ち上がり、シオニスト・イスラエルの極悪非道の犯罪に反対している現代の偉大なロック・ミュージシャンの一人として認められているロジャー・ウォーターズを支援しよう。
http://mondoweiss.net/2016/05/musicians-destroyed-palestinians/
欧米世界の全てから、勇気がすっかり消えてしまったのは驚くべきことだ。無頓着なアメリカ国民は、偽情報と恐怖で、自由を失ってしまった。そのようなびくびくして、怖がっている国民が、ロシア人や中国人に対して立ち上がる見込みはない。
プロパガンダとウソに埋もれた欧米世界は、既に歴史のゴミ箱。もはや存在していない。
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まるで、藤永茂氏の『アメリカ・インディアン悲史』と、『アメリカン・ドリームという悪夢 建国神話の偽善と二つの現在』を再読している気分になる記事。
藤永茂氏、おりしも、「マスコミはWMD(マス破壊兵器)と化した」で、Paul Craig Roberts氏の記事に触れておられる。
マス破壊兵器を駆使して、衆参両院同時選挙で、日本という国が、傀儡与党によっTPP、緊急事態条項で、永久に終焉させられそうな気配。生きた心地がしない。
TTPや、TTIPの悪を、大本営広報部が、万一報道してくれれば、そういう懸念も多少は消えるだろうがその可能性は皆無。
町を歩いていて、行き交う人が、They Liveのように皆ゾンビーのように見えてきそう。
『右傾化する日本』を読みながら、今のインチキ政権、小選挙区制の悪影響で、わずかな支持しかないのに、多数派を握っていることを、思い出した。皆がゾンビーのわけではないはずだ。マス破壊兵器なかりせば。
「マスコミ」というもの、実はマス破壊兵器であることを、肌身で実感したのは、「マスコミ」による小選挙区制導入賛成論の大合唱を目にした時から。
「都知事謝罪会見」より、TPP推進謝罪をこそみたい。おかしな人物によって、都の運命が危機に瀕しているわけ
ではないが、TPPで、日本は本当に存亡の危機に瀕しているのだ。
経済的、文化的、歴史的な国家自爆策であるTPPを隠蔽して、強引に推進しようとしているマス破壊兵器の罪は限りなく重い。