「彼女はどうも自分が誰よりも素晴らしいと思っているようだ」
財団「アーチウェル」に掲載された「サセックス公爵と公爵夫人からのメッセージ」は、反政府勢力タリバンが全権を掌握したアフガニスタンと大地震に見舞われたハイチを挙げて、関連する慈善団体などへの協力を呼びかけるもの。具体的な団体も紹介されているが、メンタルヘルス関連は米国の団体しかリストに挙がっておらず、SNS上では不思議がる声が上がっているとの報道もあった。 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、2017年にヘンリー王子の公式伝記本を出版した王室作家アンジェラ・レヴィン氏もこのメッセージに不満を漏らしているようだ。英ニュース専門放送局「GBニュース」の番組に出演した同氏は「メーガン(妃)は何にでも首を突っ込む」と一喝した。 かねてから妃を批判している同氏は「彼女(メーガン妃)はどうも自分が誰よりも素晴らしいと思っているようです。王室入りして2~3週間後には上級スタッフに“王室の近代化”について講釈し始めたことでもそれは明らかでしょう。残念ながらこの時のメーガンに耳を傾ける者はいませんでしたが」と皮肉たっぷりに語り始めた。 そして「今回は『世界的な影響力を持つ立場の人々には、国連総会やG20首脳会議といった今秋開催予定の多国間会合での人道的対話を迅速に進めるよう求める』と主張しました。まるで自分が国連の代表のように。彼女は自分が世界的な影響力を持っていると思っています」と続け、王子夫妻のメッセージを揶揄した。 確かに世界的大企業と大型契約を交わし、出版や講演会で利益を出す活動にシフトしたヘンリー王子とメーガン妃が、こうした国際ニュースや天災に関してメッセージを放つと、若干の違和感を覚える向きはあるだろう。また、アフガニスタン情勢に憂慮を示しているが、元ロイヤルならば政治問題に言及しないことが原則。今後も発言は続くのか気になるところだ。
森昌利/Masatoshi Mori
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娘と断絶状態の父は孫アーチーくんとの対面を切望も叶わず…
実父トーマス・マークルさん宛ての手紙の一部を公開し、著作権と個人情報を侵害したとして英大衆紙「メール・オン・サンデー」(デイリー・メール日曜版)を訴えたメーガン妃。しかも、メーガン妃を貶める内容を手紙から抽出して新聞に掲載したと主張している。しかし、異母兄トーマス・マークル・ジュニアさんはこれに真っ向から反論。同紙が掲載しなかった部分は「身の毛がよだつ内容」だと証言している。英紙が伝えている。
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英大衆紙「デイリー・ミラー」が掲載した記事によると、メーガン妃の異母兄は「メール・オン・サンデー」紙が掲載しなかった手紙の部分は「身の毛がよだつほどひどく、(父トーマスさんの)心を傷付ける内容だ」と証言した。
問題の手紙は、メーガン妃の友人5人が匿名で米雑誌「ピープル」のインタビューを受け、メーガン妃が父との関係が原因で心労が溜まっていると語ったことに対し、父トーマスさんが反論のために公開する決意をした。
手紙が公開された後にメーガン妃が「自分を中傷する内容を選んで編集している」と指摘したことに対して、父トーマスさんは「隠してある部分はもっと心に痛みを与え、まったく愛を感じることができない内容だ」とも発言しており、今回の異母兄の証言と一致する。
しかしその一方で異母兄は、父が今でも孫のアーチーくんとの対面を望んでおり「その腕で抱きしめたいと願っている」という切ない思いも語っている。メーガン妃に父親との和解を勧告しているが、2人は長らく断絶状態にあるだけに、その願いが叶うことはあるのだろうか。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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妃の大学の学費も「父は全額払っていない」
父に宛てた手紙を掲載したことがプライバシーの侵害に当たるなどとして、英大衆紙「メール・オン・サンデー」(デイリー・メール日曜版)を提訴したメーガン妃。しかし、第1審では裁判官に「重要性がなく、不適切で、許しがたいほど曖昧」と提訴理由さえ否定されて“惨敗”した。第2審に向けて「王室に守られていなかった」などと新たな主張をしているが、今度は実父トーマス・マークルさんに見返りを求めない形で経済的な支援をしていたという記述が裁判資料にあることが分かった。英紙が伝えている。
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英大衆紙「デイリー・スター」が報じたところによると、「メール・オン・サンデー」紙がトーマスさんの「まったく金銭的な支援がない」というコメントを掲載したことに対して、メーガン妃側が“反論”。「2014年から18年にかけてお金を渡していた」と裁判資料の中で主張していることが明らかになった。
また、トーマスさんがメーガン妃の大学時代の授業料を支払ったと「メール・オン・サンデー」紙に話していることについても「全額ではない」と主張。母ドリアさんの援助があったとした他、メーガン妃の成績が優秀で奨学金を得たこと、キャンパス内でのアルバイト、ウエイトレスとして働いた報酬も授業料の支払いに充てたとしている。
こうした主張は「メール・オン・サンデー」紙が「大学時代に面倒を見てくれた父親の窮地に、助けの手を差し伸べない娘」という印象を生み出した記事を掲載したことに対抗するものとみられる。しかし、身内の細かな金銭的事情をここまでさらしてまで裁判を有利にしたいというのは、メーガン妃がかなり切羽詰まっているのではないかという印象も与える。
いずれにしても、こうした身内のいさかいを細かに主張することが、メーガン妃が訴えるプライバシー侵害や個人的な私信を公開した著作権の侵害に対し、どれだけ有効なのか。いずれにしても、第2審の行方もメーガン妃にとってはかなり厳しいものになりそうだ。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)