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'07/01/25の朝刊記事から
イラク開戦「間違い」
防衛相が閣内不一致発言
久間章生防衛相は24日、東京都内の日本記者クラブで会見し、イラク戦争について「(イラクに)核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ米大統領は踏み切ったのだろうが、その判断が間違っていたと思う」と述べ、ブッシュ大統領の開戦判断を批判した。
戦後処理についても「後をどうやってうまく処理するか、処方箋がないままだった」と指摘したが、塩崎恭久官房長官は同日の記者会見で「(米国などの)イラクに対する武力行使は支持すると申し上げてきている」と反論、25日召集の通常国会で「閣内不一致」が問題になるのは必至だ。
ブッシュ大統領が一般教書演説でイラク増派の正当性を訴える中での発言だけに波紋が広がりそうだ。
久間氏の発言に対し、安倍晋三首相は記者団に「久間氏の(個人の)感想を述べたと思う。イラク戦争の評価、復興支援については内閣で一致した考えを持っている」と述べ、閣内不一致には当らないと強調した。