Kodak DC4800
'07/09/25の朝刊記事から
長野・中3男子 オノで父 切り付ける
殺人未遂容疑で逮捕 就寝中、頭大怪我
24日午前2時ごろ、長野県辰野町の女性から「自宅で夫が頭から血を流している。息子がいない」と110番通報があった。
岡谷署員が駆け付けると、無職の夫(44)が頭部に重傷を負い、病院に運ばれた。
命に別条はないという。
同2時半ごろ、夫婦の二男で中学3年の少年(15)が近くの交番に「父親の頭をオノで殴った」と出頭し、同署は殺人未遂の疑いで逮捕した。
少年は調べに対し、殺意を認めているという。
同署は動機やオノの入手経路などを追及している。
18日には京都府京田辺市で、少女(16)が府警南署巡査部長の父親(45)をオノで殺害したとして逮捕される事件が起きたばかり。
調べでは、少年は24日午前2時ごろ、自宅で寝ていた父親の頭をオノで4、5回切り付けた疑い。
父親の頭には長さ約25センチで骨まで達する傷もあり、布団には大量の血が付着していた。
少年はオノを持ったまま家を出て、交番までの約1、5キロを歩いたとみられる。
出頭時、少年は白いシャツと黒いズボンを着用、靴を履いておらず靴下だけだったという。
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'07/09/25の朝刊記事から
安倍首相 かすれ声 力なし
会見18分 体調回復 ほど遠く
突然の退陣表明から12日後の24日、入院中の病院で行われた安倍晋三首相の記者会見。
国民への「お詫び」で始まった約18分間は、かすれがちで力ない声に終始した。
1年前、華々しく登場した若き指導者が負ったダメージが重く、深いことをうかがわせた。
「職を辞する前にどうしても一言、国民の皆様にお詫びを述べさせていただきたい」。
首相は会見をこんな言葉で切り出した。
首相に対しては、12日の退陣表明会見で国民への謝罪の言葉がなく、健康問題への言及もなかったことへの批判が高まっていた。
このため首相は、回復にはほど遠い体調にもかかわらず、自ら説明する場を求めた。
しかし、約5キログラム減ったという体重は戻っていない。
これまで会見などでは原稿を見ずに話すことが多かったのに対し、この日は原稿に目を落とし、絞り出すように語る場面が目立った。
本調子にほど遠い首相が強い意思をのぞかせたのは、自民党の麻生太郎前幹事長や与謝野馨官房長官が辞任に追い込んだとする「クーデター」説の否定。
首相は会見の冒頭と最後にあえて両氏の名を挙げ「最後まで支えていただいた」と強調した。
また、かつて北朝鮮拉致問題などで対立した福田康夫総裁については「官房長官として長いキャリアを積み、安定感のある、政策に通じた方」と述べるにとどめ、拉致問題をリードしてきた意地をのぞかせた。
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'07/09/25の朝刊記事から
デモ、10万人規模に
ミャンマー 軍事政権は鎮圧示唆
【シンガポール24日勝木晃之郎】反政府デモが続くミャンマーの最大都市ヤンゴンでは24日、僧侶に加え、大勢の市民がデモに参加し、10万人規模に拡大した。
1988年の軍政発足以降では最大規模で、軍事政権は同日、鎮圧に乗り出す可能性を示唆、現地では緊張が極度に高まっている。
ヤンゴンのデモは7日連続。
AFP通信によると、僧侶や市民ら約1万人がシュエダゴン・パゴダ(仏塔)を出発し、自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スーチーさん率いる国民民主連盟(NLD)本部前などを行進した。
この間に民主化勢力も合流し、1時間足らずで約3万人に拡大。
その後も市民が続々と加わったため、6車線の幹線道路が約2キロにわたり、デモ隊に埋め尽くされた。
また、中部のマンダレーやパコクなどでも僧侶や市民によるデモが行われ、抗議行動は全土に広がった。