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’08/05/30の朝刊記事から
米牛肉 輸入再開を発表 韓国
反対運動の激化必至
【ソウル29日井田哲一】牛海綿状脳症(BSE)感染への懸念から、米国産牛肉の輸入制限解除への国民の反対が強まる中、韓国政府は29日、輸入を再開する告示を発表した。
告示は数日中に官報に掲載されて発効し、BSEの特定危険部位を除き、全面的に輸入が再開される。
鄭雲天農林水産食品相は同日、告示発表の記者会見で、韓国の検疫官の米国への常駐などの対策を明らかにし、「特定危険部位の輸入を根本的に防ぐ」と強調した。
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しかし、米国産牛肉の安全性に対する国民の不信は根強く、連日、抗議集会やデモが各地で行われている。
ソウルでは28日までに、車道の不法占拠などで二百人以上の市民が逮捕された。
29日夜も、全国で反対集会が開かれ、市民が「告示は無効」「米国と再交渉しろ」などと訴えた。
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李明博大統領の退陣を求める声も出ており、反政府運動の色彩も帯びてきた。
再交渉を主張していた野党の統合民主党は、告示発表を「国民の生存権を踏みにじる反民主的な暴挙」と非難。
告示停止の仮処分を裁判所に求める方針だ。
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告示は当初、5月中旬に予定されていたが、世論の反発を受け、延期された。
22日には李大統領が輸入問題での対応の誤りを認め、陳謝した。
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