カメラ300台超が監視

‘06/11/14の朝刊記事から


市民1人外出すると・・・
カメラ300台超が監視
英で民間団体調査

【ロンドン13日高田昌幸】
英国には約420万台の監視カメラがあり、1人が1日に300台以上のカメラに映されている－。
英国の民間団体・監視研究ネットワークがこんな報告書を公表し、世界随一の監視社会と言われてきた英国の「超監視社会」ぶりが、あらためて議論を呼んでいる。

報告書によると、監視カメラは国民14人に1台の割合で街頭や地下鉄、公共建造物などに設置済みで、外出すれば、1日で300台以上のカメラに捕捉される。

また、行動監視はさまざまな分野に及んでおり、走行中の車両は、全体の約4割、5千万台のナンバーと運転者の顔を毎日、自動的に捕捉。
このほか指紋は600万人分、DNAは350万人がデータベースに登録され、日々、増え続けている。
クレジットカード利用も、半数が行動分析の対象になっているという。

報告書はさらに、固定電話、携帯電話、電子メール、閲覧したウェブサイトなどのほか、公共交通機関を利用した移動なども、情報機関などがハイテク技術を駆使して監視対称にしている、と強調している。

英国では、昨年7月のロンドン同時テロの際、自爆犯4人の行動が監視カメラに映っていたことが判明。
2週間後のテロ未遂事件でも、カメラの映像が容疑者特定に結びつくなどしており、世論は「漢詩反対」一色ではない。