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'07/09/07の朝刊記事から
ミートホープ 厳重注意処分 農水省方針
農水省は6日、牛ミンチ偽装事件を起こして破産手続き中の苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートポープ」に対し、行政指導としては最も重い厳重注意処分を下す方針を固めた。
7日にも北海道農政事務所にミートホープの破産管財人を呼び、処分を伝える。
農水省は6月の偽装発覚後、「日本農林規格(JAS)法違反の疑いが強い」として調査を続けてきた。
しかし、JAS法では、加工食品の原材料や賞味期限の表示義務があるのは消費者向けの製造販売業者で、卸業者であるミートポープには表示義務がないため適用を断念、行政指導にとどめることにした。
JAS法が適用できず厳重注意処分としたのは不二家などに続き、14社目。
同社は破産手続き中で処分の効力は直接的には及ばないが、農水省は「消費者の信頼を著しく損ねたことに遺憾の意を示した」(表示・規格課)としている。
一方、農水省がミートホープの取引業者を追跡調査した結果、事件発覚の6月20日までの1年間にミート社の原料で作られ、販売された冷凍食品などの加工品が、約1万トンに上ることが分かった。
8月の中間報告では約7千トンとしていた。