‘06/10/21の朝刊記事から
サハリン2 環境破壊認める
開発側 姿勢転換し是正表明
【モスクワ20日藤盛一朗】
ロシアのトルトネフ天然資源相は20日、サハリン州で進む石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」の事業計画承認の取り消し問題について上院で報告し、「環境破壊をほぼ完全に認める」(同相)とする事業主体のサハリン・エナジー社からの書簡を同日、受理したことを明らかにした。
三井物産、三菱商事、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル社が出資する同社も同日、書簡送付の事実を発表。
発表では「いかなる不備も是正する」とし、ロシア政府が求める復旧措置や環境対策に応じる姿勢を示した。
トルトネフ氏は同日、記者団に対し、「開発側との交渉は建設的な対話に移った」と強調。
エナジー社が「ロシア政府の主張には何の根拠もない」としてきたこれまでの姿勢を全面的に転換したことを評価。
事業継続を視野に、今月内に制裁金など処分を決定する意向を示した。
トルトネフ氏は、上院の質疑で「これほどの大事業を停止すれば、開発側に政府の違約を問われ、新たな支出を招く」と説明。
サハリン2 環境破壊認める
開発側 姿勢転換し是正表明
【モスクワ20日藤盛一朗】
ロシアのトルトネフ天然資源相は20日、サハリン州で進む石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」の事業計画承認の取り消し問題について上院で報告し、「環境破壊をほぼ完全に認める」(同相)とする事業主体のサハリン・エナジー社からの書簡を同日、受理したことを明らかにした。
三井物産、三菱商事、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル社が出資する同社も同日、書簡送付の事実を発表。
発表では「いかなる不備も是正する」とし、ロシア政府が求める復旧措置や環境対策に応じる姿勢を示した。
トルトネフ氏は同日、記者団に対し、「開発側との交渉は建設的な対話に移った」と強調。
エナジー社が「ロシア政府の主張には何の根拠もない」としてきたこれまでの姿勢を全面的に転換したことを評価。
事業継続を視野に、今月内に制裁金など処分を決定する意向を示した。
トルトネフ氏は、上院の質疑で「これほどの大事業を停止すれば、開発側に政府の違約を問われ、新たな支出を招く」と説明。