’08/04/25の朝刊記事から
聖火リレー妨害 仏、中国主席に「遺憾」
早期の関係修復で一致
【北京24日共同】中国中央テレビによると、訪中しているフランス上院のポンスレ議長が24日、北京の人民大会堂で胡錦濤国家主席と会談、パリでの北京五輪聖火リレーへの妨害について「大変残念で、遺憾の意を表する」と述べ、フランス政府として正式に中国に遺憾の意を伝えた。
議長はまた「五輪の円満な成功を心から願い、支持する」と述べ、悪化した両国関係を早期に修復したい意向を強調。
胡主席は「リレー妨害は中国人民の感情を傷つけた」と指摘した上で「フランスが問題を正視し、中国とともに障害を排除することを望む」と述べ、中国側も早期の関係修復を図る姿勢を示した。
フランスのラファラン元首相も同日、北京の中南海で温家宝首相と会談、両国関係を発展させることで一致した。
これらの会談に先立ち、中国外務省の姜瑜副報道局長は同日の定例記者会見でフランス系スーパー、カルフールへの抗議行動などについて「中国人が何をしたかではなく、中国人を挑発した人がいる事実に目を向けるべきだ」と強調。
「中国人民が表明したのは正義の声で、国際社会が真剣にその声を聞くことを望む」と述べ、あらためて中国人によるフランスに対する抗議行動を容認する姿勢を示した。
フランス公共ラジオによると、ポンスレ議長はサルコジ大統領からの親書を胡主席に届け、ラファラン元首相も温首相に渡した。