'08/10/31付朝刊記事から
コンゴ 4万5千人避難
反乱軍と政府 戦闘激化
【カイロ30日鄭真】アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)東部で反乱軍の人民防衛国民会議(CNDP)とコンゴ政府軍の戦闘が激化し、一帯の治安が急速に悪化している。
反乱軍はすでに一部を制圧、混乱を避けようとする住民約4万5千人が避難した。
ロイター通信などによると、CNDPと政府軍は26日、東部で激しい戦闘となった。
CNDP側が攻勢をかけ数カ所の村を制圧、敗走した政府軍兵士や避難民が中核都市のゴマに逃れたが、CNDPもゴマに迫っている。
CNDPのヌクンダ司令官は29日、一方的に停戦を表明した。
しかし、国連の潘基文事務総長は「大規模な人道危機が起きている」とCNDPの攻撃を非難している。
双方の間では今年1月、停戦が成立したが8月に戦闘が再燃した。
背景には、隣国ルワンダも巻き込んだツチ系とフツ系の両民族の対立がある。
ツチ系のヌクンダ司令官は、フツ系武装勢力をコンゴ政府が支援していると批判。
一方、コンゴ政府は、ツチ系のカガメ大統領率いるルワンダ政府がCNDPを支援していると指摘している。