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’08/06/12の朝刊記事から
ネパール 元国王、王宮を退去
【ニューデリー11日共同】ネパールからの報道によると、制憲議会により王位を剥奪されたギャネンドラ元国王は11日、首都カトマンズの王宮から退去した。
約240年間存続したシャー(グルカ)王朝は名実共に終わりを告げ、ネパールは立憲君主制から連邦共和制へ移行する。
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元国王は退去前に記者会見し、「(王権の象徴の)王冠などを政府に返還した」と明らかにした。
国外に逃れることはないとし、「国家の繁栄のために貢献したい」などと述べた。
一市民となる元国王は住居が決まるまでカトマンズ北西約8キロの国有宮殿に滞在する。
王宮は博物館などとして使われる予定。
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ネパールでは、元国王が2005年2月に非常事態を宣言して直接統治を敷いたことに主要政党などが反発。
今年4月の制憲議会選挙では、06年の包括和平協定で武装闘争を放棄したネパール共産党毛沢東主義派が第一党に躍進した。
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