光丘文庫で古書の話をしていたら、またほしい本が安く出ている話を聞かされて、古書相場で数万円から十万円以上するものがなんと、一万円を切る!今は本が売れないんだそうです。新刊書店も店を閉める話題ばかりです。
今までは考えられないような価格で出回るのを見つけるとつい買ってしまいます。しかもこれが美本なのです。
ちくま文庫の金瓶梅。二十年以上も前の本、然も文庫本なのに至ってきれいです。さっそくグラシン紙でカバーをかけました。うちに居るのはそれ相応に古くなってしまいましたがこれはまだきれいです。何がいるって?ご想像にお任せします。
露伴は全集迄読む力もないのでこちらを、露伴随筆は既にありますが小説をじっくり読み返しましょう。
徳富蘆花の日記が僅か千円台、箱はちょっと汚れがありますが中はほぼ新品。日記は面白いんですよね。永井荷風の断腸亭日乗も時々読みだすのですがこちらも面白くてやめられなくなります。
先月来購入の一部。
中でもこの本、売価が税抜きで6,600円もします。汚れは全く無く、紐栞もそこから別のページへ動かした跡もありません。どんな事情で古書として出てくるのでしょうか。送料込で2,000円しません、これ重い本ですので送料も結構かかります。出だしを読むだけでその面白さに引き込まれます。あまり面白そうなので読むのはもう少し先に撮っておきます。「(今日の読者の大半は)文学をはじめとする批評家の論考にも厭きている。それはなぜか。説明は簡単につく。書く方も読む方もあまりにも無知だからである。」なんてバッサリと切り捨てるあたりいいですね。最近のWEB 上の総批評家にもうんざりです。
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