「小さいお社があるだけだから撮れ高が心配なんだよね…雰囲気はあるし、実際俺も具合悪くなっちゃったんだけどさ…でもダイキ君は大丈夫だったし 」
「まあ、撮るだけ撮っておいて、イマイチならお正月特集に使ったりしてもいいだろうし 」
「…そうだ、昼間の骸骨探してみようか 」
「ああ、それでもいいかも。フクちゃんは昼間ダメかもしれないけど」
そしてカイさんは時計を見ると、
「ダイキ君、機材の片づけ頼める? 」
「はい。大丈夫です 」
と、俺が答えると、今度はオミさんに、
「悪いけど、今日はちょっと用事があるから帰るわ。オジサン達の接待よろしくね 」
と、いたずらっぽく笑ってドアに向かったが、
「カイくん、バッグ忘れてるよ! 」
「あ、ごめんごめん、俺としたことが 」
「気をつけて帰ってね。今日はありがとう 」
そしてまた笑顔でカイさんは帰っていった。
…うーん、俺、カイさんをかなり疲れさせてしまったのか。
…そういえば…
…カイさんとオミさん、不自然なところもないといえばないけど…
バッグを忘れたのは、何かあるのかな?…
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