今年の初詣で
スマートボールや射的に興じる我が子達
1等の景品目指して熱くなるも
今までそんな大したモンgetした事もないし
客寄せの為に背後に陳列してある豪華景品の色褪せ具合からは
相当な年月getされてないのはアホでも判る
大人ですからねぇ
そんなの当たる訳無い事を子供に諭してあげるのも大切なんですけどね
思い返せば
子供の頃
近所の盆踊りの屋台のくじ引きで
60分の1のゲルググ欲しさに熱くなってた僕に
当たらないのを承知で親はくじを引かせてくれてたっけ‥
ほいで案の定ハズレて小さなスクーターのプラモを沢山持って帰ったっけ‥
スカッシュとかモトコンポとか
(古!)
そう
親ってのはそういうモンです
たとえそれが愚かな事と判っていても
親は子供の喜ぶ顔が見たいだけなんです
親心です
はて
それならば
あのときの純粋なゲルググ少年はいつから人を信じられなくなり
大人の階段を昇って行ったのだろう‥
人を疑う事を知らなかった少年(僕)は
やがて近所の駄菓子屋さんのくじ引きで当たりが入って無い事を学び
相変わらず縁日の当たらないくじ引きを引き続け世間の不条理を知り
不信はやがてボディーブローのように
純粋な少年をケガレたオトナに変えていったのであります
もう二度とくじ引きなんかしない
そう心に誓った小学生の夏から数年後
高校生になった僕が彼女(現嫁)と某神社の夏祭りに遊びに行ったときの事です
彼女はおサルのもんきちとか
サンリオキャラのくじ引きをしたがります
僕「絶対良いのは当たらへんから。やめとき」
彼女「当たらんでも良いからやってみたいねん」
と言ってくじを引く彼女
結果は予想通り
僕「なぁ!こんなんお金ホカすようなモンやで。俺は食べ物しか買わん」
と言って屋台のお好み焼きやフランクフルトを食べ歩く僕
『当たりが入ってるか定かではないモノにアツくなるなんて愚かやで』
世間を知ってしまった僕は彼女の前で少し大人ぶったりしてました
そんな2人が
お化け屋敷の隣で人だかりに出くわす
何やら大勢の人が、たかってるやん
焼き鳥か何かをほおばりながら暫しその喧騒を眺めていると
屋台には豪華景品が吊られてあります
そして
この屋台の遊び方は斬新で
(下手くそですみません(--;))
テーブルの上に円形の回転ダーツ盤が置いてあり(フレンドパークみたいな)
その盤には47都道府県の名前が記載されていて
そのうち『東京』と『大阪』だけ赤く塗られてます
そのダーツ盤が高速で回転している間に客はダーツを投げ
見事『東京』『大阪』に矢が刺されば大当たり!というシステム
しかし
先にチャレンジしていたニーチャン達が
ナンボ投げてもなかなか『当たり』に刺さらない
ニーチャン達「おっちゃん、こんなん全然当たらへんがな。詐欺や!」
おっちゃん「そんな事ないがな。ちょっと見ときや」
と言って
何気に回転しているダーツ盤に矢を放つと
東京にズバリ命中!
ニーチャン達「うわ!マジか!」
おっちゃん「見てみい!おっちゃんはウソ言わへんで!
ココに刺されば当たりやねんから頑張り♪」
(!o!)オオ!‥確かに!
理論上おおよそ24分の1の確率で確実に当たりが保証されてるってのは
相当フェアじゃありませんか(^_-)
これこそ冷めきった心の僕でも
チャレンジしても悪くない当てもんではなかろうか!!
いや、ホンマ
だって当たりが確実に存在してるんすよ!?(^^;)
これだったらたとえハズレても納得ずくちゃいます?
かつて
『もうくじ引きはしない』
と誓った少年が
「俺、コレならやってみたい」と
満を持して挑戦
それでも24分の1‥
フツーに考えてこの確率だと24回投げないと当たらない訳で(^^;)
別にええねん!この条件であれば当たらなくても気分悪くないし、1回だけやし(*゜▽゜)ノ
‥つって
大勢の野次馬や先程のニーチャン達が見守る中
回転ダーツ盤に矢を放つ僕
速度が徐々に落ちてくる
一同見守る中
矢の刺さっていた場所が
『大阪』
ウォォォォォ!!!!
沸き上がる歓声!
まるで自分の事のように喜んでくれるニーチャン達「やりよったぁ!」
ワショ━ヽ(゜Д゜)ノヽ(Д゜ )ノヽ( )ノヽ( ゜Д)ノヽ(゜Д゜)ノ━イ!!
僕はガッツポーズとハイタッチ
その瞬間この場所はとてつもない歓声に包まれる!
「ほ、ホンマに当たったやん!」
おっちゃん「なぁ!おっちゃん言うたやろ!当たるんやって!
オメデトウ!!‥ほなコレ引いて!」
へ!?
おっちゃんが袖から取り出したのは箱に入れた番号くじ
‥おや!?
二段階システムなんて聞いてないで?
why??
勢いのまま番号くじを引く僕
あ
そうね!
豪華景品も数種類あるから
クジでこの中のどれをくれるか決めるシステムですよね?
なんつっても大当たりはしてますからね!?
ワクワクしながら引いた紙をめくる僕
『この豪華景品のどれをくれるんやろ♪』
見守るオーディエンス
「56番!」
おっちゃん「56番!?‥残念!‥惜しいなぁ!
50番以内やったら豪華景品やってんけどなぁー。‥はいコレ」
目線を逸らしながらおっちゃんがくれた景品
吹き戻し
息を吹き込むと
ンベェェェェェェェェェェ
となるやつ
ンベェェェェェェェェェェ
居たたまれず散っていくオーディエンス
そして誰も居なくなり
残されたのは未だ目線を合わそうとしないおっちゃんと僕達2人
‥
ンベェェェェェェェェェェ
もう
誰も信じない
ンベェェェェェェェェェェ
スマートボールや射的に興じる我が子達
1等の景品目指して熱くなるも
今までそんな大したモンgetした事もないし
客寄せの為に背後に陳列してある豪華景品の色褪せ具合からは
相当な年月getされてないのはアホでも判る
大人ですからねぇ
そんなの当たる訳無い事を子供に諭してあげるのも大切なんですけどね
思い返せば
子供の頃
近所の盆踊りの屋台のくじ引きで
60分の1のゲルググ欲しさに熱くなってた僕に
当たらないのを承知で親はくじを引かせてくれてたっけ‥
ほいで案の定ハズレて小さなスクーターのプラモを沢山持って帰ったっけ‥
スカッシュとかモトコンポとか
(古!)
そう
親ってのはそういうモンです
たとえそれが愚かな事と判っていても
親は子供の喜ぶ顔が見たいだけなんです
親心です
はて
それならば
あのときの純粋なゲルググ少年はいつから人を信じられなくなり
大人の階段を昇って行ったのだろう‥
人を疑う事を知らなかった少年(僕)は
やがて近所の駄菓子屋さんのくじ引きで当たりが入って無い事を学び
相変わらず縁日の当たらないくじ引きを引き続け世間の不条理を知り
不信はやがてボディーブローのように
純粋な少年をケガレたオトナに変えていったのであります
もう二度とくじ引きなんかしない
そう心に誓った小学生の夏から数年後
高校生になった僕が彼女(現嫁)と某神社の夏祭りに遊びに行ったときの事です
彼女はおサルのもんきちとか
サンリオキャラのくじ引きをしたがります
僕「絶対良いのは当たらへんから。やめとき」
彼女「当たらんでも良いからやってみたいねん」
と言ってくじを引く彼女
結果は予想通り
僕「なぁ!こんなんお金ホカすようなモンやで。俺は食べ物しか買わん」
と言って屋台のお好み焼きやフランクフルトを食べ歩く僕
『当たりが入ってるか定かではないモノにアツくなるなんて愚かやで』
世間を知ってしまった僕は彼女の前で少し大人ぶったりしてました
そんな2人が
お化け屋敷の隣で人だかりに出くわす
何やら大勢の人が、たかってるやん
焼き鳥か何かをほおばりながら暫しその喧騒を眺めていると
屋台には豪華景品が吊られてあります
そして
この屋台の遊び方は斬新で
(下手くそですみません(--;))
テーブルの上に円形の回転ダーツ盤が置いてあり(フレンドパークみたいな)
その盤には47都道府県の名前が記載されていて
そのうち『東京』と『大阪』だけ赤く塗られてます
そのダーツ盤が高速で回転している間に客はダーツを投げ
見事『東京』『大阪』に矢が刺されば大当たり!というシステム
しかし
先にチャレンジしていたニーチャン達が
ナンボ投げてもなかなか『当たり』に刺さらない
ニーチャン達「おっちゃん、こんなん全然当たらへんがな。詐欺や!」
おっちゃん「そんな事ないがな。ちょっと見ときや」
と言って
何気に回転しているダーツ盤に矢を放つと
東京にズバリ命中!
ニーチャン達「うわ!マジか!」
おっちゃん「見てみい!おっちゃんはウソ言わへんで!
ココに刺されば当たりやねんから頑張り♪」
(!o!)オオ!‥確かに!
理論上おおよそ24分の1の確率で確実に当たりが保証されてるってのは
相当フェアじゃありませんか(^_-)
これこそ冷めきった心の僕でも
チャレンジしても悪くない当てもんではなかろうか!!
いや、ホンマ
だって当たりが確実に存在してるんすよ!?(^^;)
これだったらたとえハズレても納得ずくちゃいます?
かつて
『もうくじ引きはしない』
と誓った少年が
「俺、コレならやってみたい」と
満を持して挑戦
それでも24分の1‥
フツーに考えてこの確率だと24回投げないと当たらない訳で(^^;)
別にええねん!この条件であれば当たらなくても気分悪くないし、1回だけやし(*゜▽゜)ノ
‥つって
大勢の野次馬や先程のニーチャン達が見守る中
回転ダーツ盤に矢を放つ僕
速度が徐々に落ちてくる
一同見守る中
矢の刺さっていた場所が
『大阪』
ウォォォォォ!!!!
沸き上がる歓声!
まるで自分の事のように喜んでくれるニーチャン達「やりよったぁ!」
ワショ━ヽ(゜Д゜)ノヽ(Д゜ )ノヽ( )ノヽ( ゜Д)ノヽ(゜Д゜)ノ━イ!!
僕はガッツポーズとハイタッチ
その瞬間この場所はとてつもない歓声に包まれる!
「ほ、ホンマに当たったやん!」
おっちゃん「なぁ!おっちゃん言うたやろ!当たるんやって!
オメデトウ!!‥ほなコレ引いて!」
へ!?
おっちゃんが袖から取り出したのは箱に入れた番号くじ
‥おや!?
二段階システムなんて聞いてないで?
why??
勢いのまま番号くじを引く僕
あ
そうね!
豪華景品も数種類あるから
クジでこの中のどれをくれるか決めるシステムですよね?
なんつっても大当たりはしてますからね!?
ワクワクしながら引いた紙をめくる僕
『この豪華景品のどれをくれるんやろ♪』
見守るオーディエンス
「56番!」
おっちゃん「56番!?‥残念!‥惜しいなぁ!
50番以内やったら豪華景品やってんけどなぁー。‥はいコレ」
目線を逸らしながらおっちゃんがくれた景品
吹き戻し
息を吹き込むと
ンベェェェェェェェェェェ
となるやつ
ンベェェェェェェェェェェ
居たたまれず散っていくオーディエンス
そして誰も居なくなり
残されたのは未だ目線を合わそうとしないおっちゃんと僕達2人
‥
ンベェェェェェェェェェェ
もう
誰も信じない
ンベェェェェェェェェェェ