前回の記事で『11月の連休中に天気が良ければ野営しながら80kmほど縦走してくるかも〜』…なんてお伝えしておりましたが
コメント欄のやり取りで既にご存知の方もいらっしゃると思いますが…実は連休の日を待たずして今年中の縦走の計画自体が取りやめになっちゃったんですよね…
(´Д`;)
なにゆえ今年の縦走を断念せざるを得なくなったのか…改めてその経緯を説明させて戴こうと思います
(´Д`;)
(興味無い人はスルーしておくんなまし)
そもそも重い荷物を背負ってまで何処をほっつき歩こうとしていたのかと申しますと
『鯖街道』だったんでゲスよ
( 」゚Д゚)」
え?
鯖街道なんて聞いた事無いですって!?
…まぁザックリ言いますと
(゚д゚( ::: * ::: ) =3 ブッ
その昔、若狭湾(福井県小浜)で水揚げされたサバを都である京都(出町柳)まで運んだ幾つかの街道を総称して鯖街道と呼んでいたそうですがシランケド
そのルートは色々とあったみたいで現在は車で行き来できるよう舗装路になっちゃってる所もございますが…そのようなルートの中でも車が通れない、800メートル級の峠を徒歩で3ヶ所越えなければならないものの、そのかわり小浜から出町柳の区間を最短で往けるというガチハードなルートってのが『針畑越え』なんですよね
( 」゚Д゚)」
僕が初めて鯖街道の存在を知ったのは二十代前半の頃に『クイズ紳助くん』という番組内で若手芸人さん達が体を張る企画で…誰も踏破する者が居らず確か数回目のチャレンジでやっと一人(竹内ゆうじさん・故人)だけが達成した…よう…な!?
(∫°Д°)∫
(記憶が曖昧でゴメリンコ)
それ以来、いつか僕も死ぬまでに富士山登頂と鯖街道は達成しときたいな…という野望を持ち続けてたんですよね
そのうち富士山は高山病で死にそうになりながらも剣ヶ峰まで登頂(←click)できたので残るラスボスは鯖街道のみになってたのですが〜…
(・∀・)
鯖街道は道中携帯電話の電波が届かないうえ高野山や比叡山の時のように宿泊できる施設も無さそうなのでテントや寝袋、そして食料類全てを担いで縦走しなければならず…
昨年グーグルマップのみで比叡山登ろうとして危うく道に迷いかけた事からもお判りのように山登り初心者の僕なんかが容易に挑めるような相手では無いな…と、5・6年前に若狭の観光協会から取り寄せた針畑越えのルートマップを拝見した当時から挑戦を躊躇し続けていたんですよね
(•ω•` )
しかしながら昨年、自宅から比叡山延暦寺の鐘を撞きに歩いた総距離がおよそ76km(ほぼ鯖街道と同じ)だったという事もあり、脚力的には不可能な距離では無いという手応えは掴めたものの…僕が針畑越えに挑むにあたって残された懸念材料というのが
『野営道具一式を担いでそれだけの距離が歩けるのだろうか?』
『携帯電話の電波が届かなくとも道に迷わぬよう、GPSと本格的な登山アプリを使いこなせるのだろうか?』
『これからの季節、不意なアクシデントにより比良山系の山中で野垂れ死なないよう出来る限りの対策がとれるのかどうか?』
…という事になりまして。
(∫°Д°)∫
観光協会から取り寄せたルートマップによると針畑越えの総距離が76km
寒い時期なので当然温かい食事をとらなければならないので最低限の火気(バーナー)で湯を沸かして登山食が作れる合法的な場所…という事から距離的にも小浜から41km歩いた地点にある久多のキャンプ場で野営をする予定。
予約をすればバンガローにも泊まれるらしいのですが…万が一チェックインに間に合わなかったり(←高野山の宿坊に大遅刻した経験アリ)、2日目に残り2つの山を疲れた身体で陽が沈まないうちに越えられなかったり出町柳までどうしても辿り着けなかった場合を考えると今迄のようにテント無しで縦走を試みるのは自殺行為になるでしょうからねぇ
( ゚Д゚)
…という訳で熟慮に熟慮を重ね僕がチマチマと針畑越えを見据え準備してきた軽量かつ安全性を兼ね揃えた装備類が前回も出したコチラの画像。
大荷物につき容量60lのリュックに
二層(フライ&インナー)ながらアマゾンのセールで1万チョイくらいでゲットした1.9kgのテント
そして氷点下でも耐えられるナンガのダウンシュラフ600
(その下の青いのはリュックの雨カバー)
嵩張りますが…エア式だと穴あきが怖いので寝る時のマットはサーマレスト1択
この赤いのは湯が沸かせる自宅や火の使える久多のキャンプ場でお湯を入れておいて、道中火気が使えないエリアでもアツアツな汁物や登山食が食べられるようにと買った保温力抜群な登山用水筒(900ml)
水筒の左下にあるのはアルコール除菌シートなんですけど…地味にズッシリと重たい(汗)
んで、これらが湯を沸かしたり登山食類(下のやつ)を食べる為の容器となるクッカーやバーナー、燃料は1番小さなOD缶110サイズ。先割れスプーンもマグカップも軽量化に特化して全てチタン製にして毎回洗わなくても良いよう自衛隊の演習でも使われてるアイラップを被せて食べようかなと。(持って行く際には箱から出して中身だけにします)
最低限文化的な食事をする為のチタン製折りたたみ式お膳
ヘッドライトに予備の単4電池8本、テント内でヘッドライトに被せるとランタン代わりになるシェルカバー、黒い巾着内には虫除けのネット
カラビナが付いてるのが熊鈴(2日目のオグロ坂では熊の目撃情報アリ)
オグロ坂と花背峠の間が八丁平という湿地帯でそこ以外にもヒルが出没するらしいのでヤマビル忌避剤
右横のは高野山や比叡山でも車道を歩くのに命を守ってくれたLEDフラッシュライト
1つだけでは万が一スマホの電池切れが怖いので10000maのモバイルバッテリーを2つ、コード、腕にスマホを着けられるホルダー
ゴアテックスのポンチョ上下
膝や踝(くるぶし)、ふくらはぎ用のサポーター
それと最低限、1回分の着替え(濡れたりした時に備えて)
1日目に浸水した橋を渡る時に靴ごと被せる為のビニール袋兼ゴミ袋
薬やエイドキット等小物類はジプロックにIN
観光協会から取り寄せたルートマップはビニールケースに入れておきます
このルートマップは国土地理院の1/25000の地図を使用してくれてるので万が一何らかのアクシデントでスマホの登山アプリが駄目になった場合でも腕時計(ソーラーなので電池切れの心配無し)のコンパスで方位と高度さえ判れば何とかなるかなと。
右の丸いのはゴアテックスの帽子ね。虫除けネットが使えるようキャップではなくこのカタチに拘ってます
…とまぁ
身に付ける物以外のこれらのギア類をリュックにパッキングした状態で重量を量ったところ10.5kg。
実際は水筒に900mlのお湯を入れ、飲み歩き用の500mlペットボトルも併せるとなると総重量は12kg…といった所でしょうか
ていうか
普段ドライヤーくらいしか持たない非力な僕がこんなの担いで山越え谷越え76kmも歩けんのか!?
(;°;∀;°;;)
(めっちゃ…不安)
あと…登山用アプリが使いこなせるかですよね
このヤマレコっていうアプリはキャッシュとしてスマホに地図データを貯めておけるので途中で携帯の電波が届かなくても(バッテリーの消耗を抑えるのに機内モードにしていても)GPSからの信号さえやり取り出来れば、かつてこのアプリを使って針畑越えを歩いたユーザーの軌跡をトレースしながら歩けるので致命的な道迷いのリスクが避けられるという…まさに夢のようなツールなのです(ていうか昨年の比叡山登る時にもコレ使っときゃ迷いかけずに済んだんじゃ…)
既に針畑越えの地図データもスマホにダウンロードし、自分が実際に歩くであろうルートマップも作成したのですが
今まで一度も使った事が無いのに…果たして当日ぶっつけ本番でも正しく使いこなせるんかいな!?
(;°;∀;°;;)という懸念(汗)
…ちゅうぅう訳でぇぇへぇえぇ〜…
(;°;∀;°;;)
たまたま今週の休みの天気がすこぶる良かった事もあり、針畑越えに挑む前に荷物の重量問題とかアプリの問題、紙地図でも腕時計の方位・高度計を頼りに地図が読めるのかとか、バッテリーの持ちや体力的な事とかの懸念材料を払拭すべく予行練習に往って来たというお話は…長くなったのでソレはまた次回の講釈で。
(∫°Д°)∫ガンダーラ♪ガンダーラ♪…
(西遊記かよ)