めちゃめちゃ久しぶりですが、手元にある蒐集品のご紹介をば。
これは1972年の9月28日から30日にかけて韓国のソウルで開催された、第11回OSEAL(Orient & Southeast Asian Lions)大会の記念メダルです。
OSEALというのは「東洋・東南アジア・ライオンズ」の略称でして、このメダルの綬にもライオンズクラブのマーク金具が取り付けられています。
メダル部分の拡大写真。少し分かりにくいですが、中央の三色巴紋の周りには"TOGETHERNESS AND MUTUAL RESPECT"(一体感と相互尊重)という言葉と共に、大会の開催地である"SEOUL-KOREA"の地名が記されています。
注目すべきはその外周にある参加国の国旗で、開催国である韓国のとなりに南ベトナム(ベトナム共和国)の国旗が配置されています。南ベトナムの首都・サイゴンが陥落し、この国旗が用いられなくなったのは1975年のこと。このメダルが作られてからわずか3年後ということになります。当時この大会に参加していたであろう南ベトナムのメンバーのその後が気になるところです。
ちなみに韓国と南ベトナム以外の国旗は、時計回りにタイ、シンガポール、フィリピン、マレーシア、日本、英領香港、中華民国(台湾)、ブルネイ。時代背景もあるでしょうが、なんとはなしに反共感の漂うメダルになっています。