本日ご紹介するのは『東邦時論』第十巻第十二号に掲載された「呼倫貝爾小唄」です。
作詞は「橋本中佐」で、「熊本火の国小唄の節」に乗せて歌うとされています。
で、この「熊本火の国小唄」の音源が…またね、無いんですよね(嘆息)
「熊本火の国小唄」は山口白陽作詞、中山晋平作曲で1931年にビクターレコードから発売されています。一応楽譜はこちら。
呼倫貝爾(コロンバイル)小唄
橋本中佐作
熊本火の国小唄の節
一、東は興安、南は外蒙、西はソベート
呼倫貝爾、広い雪野に、御旗が進み
昇る朝日に、明けて行く、
国の稜威(みいづ)は、弥や栄へ
二、「ラマ」の彼方に、朝日は昇る、蒙古ユルクに
夜は明けて、馬や羊や、駱駝の群が
広い野原に、散つて行く
呼倫貝爾は、平和郷
三、グレート海拉爾、蒙古の町よ、松の緑の
砂の丘、色とりどりの、蒙古の娘
大和なでしこコキ交ぜて
朝日の御旗ひるがへる
四、呼倫貝爾は荒野ぢやないよ、千里の
広野、青々と、続き続いて「ウラル」に至る
やまと男の子の、住むところ
桜植ゆれば花も咲く
この「呼倫貝爾小唄」、実は当時そこそこ有名だったのではないかと思われる節があります。
というのも、この歌の一番、二番、四番の歌詞が印刷された絵葉書があることが確認されているんですね。
また、偕行社発行の軍歌集『雄叫』には「ホロンバイル小唄」と題する歌が二種類収載されていますが、そのうち二つ目の歌の歌詞に今回掲載の橋本中佐作「呼倫貝爾小唄」に酷似している部分があります。ちょっと引いてみましょう。
ホロンバイルは荒野じゃないよ
果てない広野青々と
続くその涯ウラルの山よ
大和男子の住む所
桜も植えりゃ花が咲く
ところどころ言葉が変わっていますが、全体としてはほぼそのまま同じと言っていいでしょう。
但し、『雄叫』収載の「ホロンバイル小唄(2)」はこれを一番の歌詞とし、二番から四番までは全く別の歌詞となっています。
改作なのか何なのか分かりませんが、橋本中佐作「呼倫貝爾小唄」と何らかの関係があることは間違いないでしょう。
作詞は「橋本中佐」で、「熊本火の国小唄の節」に乗せて歌うとされています。
で、この「熊本火の国小唄」の音源が…またね、無いんですよね(嘆息)
「熊本火の国小唄」は山口白陽作詞、中山晋平作曲で1931年にビクターレコードから発売されています。一応楽譜はこちら。
呼倫貝爾(コロンバイル)小唄
橋本中佐作
熊本火の国小唄の節
一、東は興安、南は外蒙、西はソベート
呼倫貝爾、広い雪野に、御旗が進み
昇る朝日に、明けて行く、
国の稜威(みいづ)は、弥や栄へ
二、「ラマ」の彼方に、朝日は昇る、蒙古ユルクに
夜は明けて、馬や羊や、駱駝の群が
広い野原に、散つて行く
呼倫貝爾は、平和郷
三、グレート海拉爾、蒙古の町よ、松の緑の
砂の丘、色とりどりの、蒙古の娘
大和なでしこコキ交ぜて
朝日の御旗ひるがへる
四、呼倫貝爾は荒野ぢやないよ、千里の
広野、青々と、続き続いて「ウラル」に至る
やまと男の子の、住むところ
桜植ゆれば花も咲く
この「呼倫貝爾小唄」、実は当時そこそこ有名だったのではないかと思われる節があります。
というのも、この歌の一番、二番、四番の歌詞が印刷された絵葉書があることが確認されているんですね。
また、偕行社発行の軍歌集『雄叫』には「ホロンバイル小唄」と題する歌が二種類収載されていますが、そのうち二つ目の歌の歌詞に今回掲載の橋本中佐作「呼倫貝爾小唄」に酷似している部分があります。ちょっと引いてみましょう。
ホロンバイルは荒野じゃないよ
果てない広野青々と
続くその涯ウラルの山よ
大和男子の住む所
桜も植えりゃ花が咲く
ところどころ言葉が変わっていますが、全体としてはほぼそのまま同じと言っていいでしょう。
但し、『雄叫』収載の「ホロンバイル小唄(2)」はこれを一番の歌詞とし、二番から四番までは全く別の歌詞となっています。
改作なのか何なのか分かりませんが、橋本中佐作「呼倫貝爾小唄」と何らかの関係があることは間違いないでしょう。
満洲帝國海軍歌 SP盤レコード原音、You Tubeに掲載しました。
https://www.youtube.com/watch?v=GltjBDByxUQ