(カブール市街を歩くブルガ姿のアフガン女性 今にも羽ばたきそうな・・・きれいな色とフォルムです。
“flickr”より By violinsoldier )
1年少し前は、アフガニスタンの状況は比較的落ち着いていると思っていました。
最近はタリバンの復活で、今後の状況はカルザイ政権にとって厳しいのではという見方に変わってきました。
いずれにしても、伝えられる報道からの憶測ですが、一昨日目にしたニュースでちょっと違う思いも。
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アフガニスタン国防省は8日、同国南部でアフガン軍と米軍が過去2日間にわたって実施した掃討作戦で、旧支配勢力タリバンの戦闘員少なくとも50人を殺害したと発表した。
タリバンがかつて拠点としていたカンダハルはここ数週間、激しい戦闘が続いており、8月中旬以降、約400人のタリバン構成員が死亡している。【9月8日 AFP=時事】
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「そうなんだ・・・」と感じたのは、最後の方です。
1ヶ月弱で400人死亡したということは、タリバンにとってもきつい数字じゃないのかな・・・。
タリバンだってどこからか湧いて出てくる訳でもないし。
負傷者を含めて考えると、相当の消耗戦になっているじゃないかな?
そんな印象を持ちました。
(それとも、数字が大きく水増しされているのか・・・)
昨日はカルザイ大統領の交渉に向けた呼びかけが報じられています。
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アフガニスタンのカルザイ大統領は9日、イスラム原理主義勢力タリバンによるテロ攻撃などを終わらせるため、タリバンと交渉する用意があると表明した。既に交渉中との見方は否定した。ラトビアのザトレルス大統領との共同記者会見で語った。
カルザイ大統領はこの中で、「和平は交渉抜きでは達成できない」と述べ、タリバンと交渉するための連絡先などが分かれば接触を試みる意向を示した。また、隣国パキスタンに対し、タリバン指導部との接触方法を探るよう要請したことを明らかにした。大統領やアフガン政府は、最高指導者オマル師を含むタリバン指導部がパキスタンに潜伏しているとみている。
ただ大統領は、交渉相手にオマル師が含まれるのかどうかは明らかにしなかった。大統領は以前にも交渉を呼び掛けたことがあるが、タリバン指導部を交渉相手とはしていなかった。【9月9日 AFP=時事】
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もし、タリバンの側に最近の戦闘遂行について大きな負担感があるようなら、このような呼びかけも望みがあるかも。
オマル師とアルカイダから袂を別つグループがあればの話ですが。
もちろん、座して待つだけでは何も起きないでしょう。
パキスタンなどのいろんなチャンネルを通じての働きかけが必要でしょう。
パキスタンのムシャラフ大統領は、元首相の帰国問題で、今それどころじゃない状況みたいですが。
最近、NHKの“風林火山”をよく観ます。
「戦わずして、勝つが最善」とか、「調略で勝ってもすぐにまた寝返る。同じことの繰り返しじゃ。ここは“力攻め”あるのみ!」なんて毎回やっています。
しかし、力攻めの混乱で苦しむのは民・百姓です。
アフガニスタンには“勘助”はいないのか?
(アフガン女性の職業教育の一環でしょう。裁縫・刺繍などの授業を終了すると機械(道具?)が供与されるそうですが、その受け取りに拇印を押す女性です。
アフガンの女性は読み書きができないことが多いので、サインに代えて拇印をおします。
多くの女性の拇印が並んだ長い受け取りリストが、彼女等の境遇を物語っています。
“flickr”より By Reiko (aoumiushi) )