軽井沢町にあるジャズ喫茶Satchmo(サッチモ)に、行きたいと思いながら機会を逸していたのですが、先日、群馬県安中市のWest Villageを訪れた際、サッチモの今年の営業は12月23日で終了し、来年の3月一杯まで冬季休業だと聞いたので、慌てて20日に出かけました。
場所は、72ゴルフ場の近くです。Satchmoの看板はわかりやすくて、すぐに目指す建物がわかりました。外で写真を撮っていると、中から外国人ご夫妻と思われる二人連れが出てきて、日本語で「コーヒー美味しいよ」と僕に言って、停めてあったベンツに乗りこんでいきました。国際色があって、さすがに軽井沢だと、感心してお店の中に。
お店は、カウンターが二人分、壁に備え付けのベンチの前にテーブルが3つといったところで、狭い作りです。カウンターの上に、サンスイのアンプなどがおかれ、片隅にはベースが置いてあります。クリスマスの時期なので、サンタクロースの人形が飾ってありました。流れていたのは、ロバータ・ガンバリ―ニの「Easy To Love」でしたが、さきほどの外国人のお客様のリクエストでかけていたとのことです。
コーヒーを頼み、マスターの吉野和男さんとお話。このお店は、このあたりのジャズファンのたまり場になっていて、奥の別の建物で、年に数回、ライブも開催していて、すぐに定員が一杯になるようです。コルトレーンのポスターが飾ってあったので、訊いてみると、晩年のものは別としてコルトレーンもお好きとのことでしたが、最も好きなのはケニー・ドーハムだと仰っていました。
パブロレーベルの西ドイツオリジナル盤があるということで、コルトレーンの「Afro Blue」をかけてもらいました。スピーカーは、小型のインフィニティを使っていて、この空間に合わせてあるようです。結構大きな音で、コルトレーンやマッコイ・タイナーの演奏を久しぶりに堪能しました。
吉野さんの本職は画家であって、冬季は群馬県安中市の自宅で、制作に没頭するようです。趣味が高じて、このSatchmoを開店して、10年になるそうです。グリーンシーズンに再訪して、軽井沢の爽やかな空気の中でジャズを楽しみたいと思いながら、お店を後にしました。
【ジャズ喫茶 Satchmo】
住所:長野県北佐久郡軽井沢町発地116-4
電話:0267-48-1273
営業:月曜日定休 ただし夏期無休 冬期休業あり(2014年12月24日~2015年3月31日)