4月5日(水)に所用で東京へ行ったので、帰りに新宿の「SOMEDAY」に初めてよって、井上祐一(p)セクステットを聴いてきました。メンバーが豪華で、しかも、編成がセクステットなのでハーモニーも楽しめそうです。ただ、演奏のスタート時間が遅いので、最終の新幹線に乗るためには、第1ステージしか聴けませんが、やむを得ないこととしました。
SOMEDAY入り口。お店は地下一階になります。
(メンバー)
井上祐一 (ピアノ)
松島啓之 (トランペット)
緑川英徳 (アルトサックス)
岡崎正典 (テナーサックス)
小林航太朗 (ベース)
田村陽介 (ドラムス)
井上祐一セクステット。
(曲 目)
1 Three timer (オリジナル曲)
2 March Moon (オリジナル曲)
3 Homestretch (ジョー・ヘンダーソン作)
4 When Love is New (シダー・ウォルトン作)
5 The Eternal Triangle (ソニー・スティット作)
*オリジナル曲は、井上祐一作ですが、タイトルは、コメントをいただいたみほこさんから正確に教えていただきました。
半分のステージしか聴けなかったので、その印象だけですが、期待以上のいいバンドでした。曲目をみてもわかるように、モーダルな新主流派的な演奏を主に、ハードバップも取り込んだようなスタイルでした。各人のソロも面白く、今回は、特に岡崎正典(ts)のプレイが気に入りました。彼は、グルーヴィーなところのある丁寧な節回しに加え、フリーキーな音を使わないので、好感がもてました。
岡崎正典(ts)
オリジナル曲では2曲目がよく、ハーモニーをつけて3管がテーマを美しく吹奏し、井上祐一のピアノソロに哀愁味があって、抒情が感じられました。「Homestretch」は、ブルーズだという説明がありましたが、スマートなので、あまりそういう感じがしません。岡崎(ts)、松島(tp)のソロもよかったのですが、井上(p)のソロにスピードとキレがありました。
井上祐一(p)
松島啓之(tp)
「When Love is New」は、バラードで、ライブでたまに聴きます。ここでは、緑川(as)をフューチャーして、ムーディーに決めてくれました。最後は、ソニー・スティットのバップ曲で、岡崎(ts)、松島(tp)のソロには興奮させられました。他の曲でもやっていましたが、ソロのバックで、管楽器がリフをつけていて、それもかっこよかった。
緑川英徳(as)
井上のピアノソロのバックで、リフ(「短いフレーズの繰り返し」といえばいいでしょうか。)を奏する管楽器奏者の3人。ピアノの速いフレーズに、管楽器の音が被さって醍醐味があり、聴きどころの一つでした。
「SOMEDAY」のスケジュールを見ると、興味深いものが多く、また来たいと思いながら、東京メトロ新宿御苑駅に向かいました。