先日、松本市のジャズ喫茶「cafe884」(カフェ はやし)を久しぶりに訪れました。リスニングルームを独り占めして、ピアノトリオなどを聴きましましたが、いつものウェストミンスターに代わり、同じタンノイのインパルスというスピーカーを使用していました。すっきりと目の前で演奏している感じがしました。ピアノトリオをお店で聴いたので、帰宅後、管楽器入りのライブ盤を取り出しました。なお、Cafe884でも、不定期ですがライブを開催しています。
SHELLY MANNE (シェリー・マン)
AT THE MANNE HOLE (Contemporary 1961年録音)
シェリー・マン(1920~1984)は、西海岸を代表するドラマーとして多くのリーダー作を作っていますが、1960年から73年にかけて自分のジャズクラブ「The Manne Hole」を経営していたことでも知られています。ロスアンジェルスにあったそのクラブで録音されたアルバムには、このシェリー・マンの他にもビル・エヴァンス、ミシェル・ルグラン、ミルト・ジャクソンらのものがあります。
メンバーは、コンテ・カンドリ(tp)、リッチー・カミュカ(ts)、ラス・フリーマン(p)、チャック・バーフォーファー(b)、シェリー・マン(ds)。編曲は最小限だと思われ、カンドリやカミュカ、フリーマンのソロを主体に演奏が進められていて、スタジオ録音とは異なったジャズクラブにおける状況が記録されています。もともと、vol.1とvol.2に分けてレコードが発売されていましたが、一枚にまとめられたCDを聴いています。
曲は、「Love for Sale」、「How Could It Happen to A Dream」(エリントンなど作)、「Softly, As In A Morning Sunrise」(朝日のように爽やかに)、「The Champ」(ガレスピー作)、「On Green Dolphin Street」、「What's New?」、「If I Were A Bell」、「Everytime We Say Goodbye」(いつもさよならを)、「A Gem From Tiffany」(ビル・ホールマン作)の9曲で、78分10秒の演奏時間です。スタンダードがほとんどですが、3曲のジャズ・オリジナルには、作曲者名を付しました。
シェリー・マン(ds)はじめバンドの全員が、リラックスして思う存分演奏しています。最初の「Love for Sale」から軽快にスイングして管楽器2本によるサウンドが心地よく、続く「How Could It Happen To A Dream」は、バラードの佳曲で、カミュカ(ts)のソロがしみじみ。アップテンポの「The Champ」は、カミュカ、続くカンドリ(tp)と興奮もののソロが続きます。「On Green Dolphin Street」では、カンドリのミュートによるプレイがマイルス・デイヴィスを想わせるなど、どの曲も聴きどころが多く、楽しめるライブアルバムです。
【Cafe 884】
Cafe 884の拙ブログの記事はこちら。
住所:松本市里山辺西小松4239
電話:0263-35-0407
天井が高いので開放感があります。
本日は、この装置でした。
パイオニアのCDプレイヤー。
アンプ。
聴いたアルバム。ルイス・ヴァン・ダイク「Ballads In Blue」
上品な味です。